若干、鑑賞本数が少なかった6月
忙しかった...とかそーゆーわけではなく、単に観たい映画が少なかったからです
だって、余命〜とか、Ro〜とか、トランス〜とかには、あまり食指が...
(面白かった方、スミマセン、、、
あくまで、ヒネくれた私の趣味です)
7月は観たい映画がもっと少なそうで、不安......
・・・・・・・・・・
「路上のソリスト」
★★★☆
原題:The Soloist
監督:ジョー・ライト
出演:ジェイミー・フォックス、ロバート・ダウニ--・Jr、キャスリーン・キーナー
ロサンゼルス・タイムズの人気コラムニスト、ロペス(ロバート・ダウニ--・Jr)。
仕事もプライベートも行き詰まり気味だった彼が、路上でバイオリンを弾く挙動不審の浮浪者ナサニエル(ジェイミー・フォックス)に出会う。
怪しいと思いつつも彼の奏でる音色にひかれ、話を聞くと、ジュリアードにいたという。
ネタになるかも...という思いから、半信半疑でジュリアードに電話すると、中退者のリストに彼の名があるという。
ネタとして、と同時に、彼の音楽的な才能にもひかれていくロペス。
やがて、彼のことを書いたロペスのコラムは大反響を呼ぶ。
だが、統合失調症であるナサニエルが求める幸せと、ロペスが考える幸せは、あまりにも違っていて......
映画紹介には、
「ロサンゼルス・タイムズの記者スティーヴ・ロペスのコラムを基に、
路上に暮らす天才音楽家ナサニエル・エアーズとロペス自身の心揺さぶる魂の交流を描いた人間ドラマ」
とありましたが、この言葉から受ける印象とは、ちょっと違います。
実話とゆうのは本当・・・でも「心揺さぶる魂の交流」というありがちな説明でイメージする、がっつり抱き合って涙を流すような、いわゆる「感動モノ」ではないのです。
確かに二人はぶつかり合い交流するけれども、決して「共感」には至りません。共感できない、、、とわかった彼岸で生まれる友情とゆうか、信頼関係とゆうか。。。
そんな、キレイごとではない真の魂のぶつかりあいのリアルさ。
ゆえに、その切実さ、スリリングさに感動しました。
さすが、『つぐない』のジョー・ライト。一筋縄ではいきません
そして、演じるロバート・ダウニ--・Jrとジェイミー・フォックスのうまさ!
特にロバート・ダウニ--・Jrは、ぜんぜん「いい人」ではなく、
ちゃんとソロバン勘定しながら動く、やさぐれた、でもどこかに"真実"もある複雑な主人公をすばらしく演じていました。
いろいろ、人生経験を積むものですね、、、
「天使と悪魔」
★★
原題:Angels & Demons
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド
コレ、ワタシが観る趣味としてはかなりギリギリ(アウト?)なのですが、
あまりに観る映画がなくて観てしまいました(爆)
そして感想。
イタリアに行きたーーーーーーーい!!!
以上、終了。
・・・
いや、冗談じゃなくて、ホントにこれだけの感想です
でもこの映画、実はこの感想でイイんじゃないんでしょうか??(って、怒られそうだわ)
だって、コレ、どうみたって、観光地とタイアップした
火サスとか土曜ワイドとかでの「湯けむりなんちゃら殺人事件 〜○○警部の事件簿・その○〜」のイタリア版って感じ。
とーぜん、トム・ハンクス演じるラングドン教授が、○○警部補。
そして彼をアシストするインテリ美女。
二人がローマの観光地を駆け巡り、わかりやすーいストーリー展開の中で事件を解決していく。。。
だったら、これを見たヒトが「イタリア行きたい!」と思えば、観光誘致作戦として成功ではないかと(汗)。
ストーリー展開はそう、ある意味、脚本のお手本のようなコテコテさです。
冒頭でラングドン教授が泳いでいる⇒噴水に落ちた司教を泳いで助ける(泳ぎが得意だから)
案内しているユアンが、唐突に「自分は入隊してヘリ部隊にいたんですよー」と身の上話⇒ローマを爆破から救う(フリ)ためにヘリを運転
と、みごと(?)な伏線...とゆうか辻褄のあわせっぷり。
まあ、イロイロ突っ込みどころ満載なのですが、なのである意味とても楽しめました。
前作よりもテンポはいいし。
ただし、ユアンは最初からアヤシすぎてバレバレですが。
ただしひとつだけ、どうしても許せないところが。。
それは、事件解決のために、インテリ美女がバチカン図書館の超重要資料の古い書物をビリッとやぶるシーン。
いくら時間がないからって、本やぶっちゃいけないでしょう!!!
そんな昔の書物って、芸術品と同じなのに!!!
あーゆーのは、著者のアメリカ人的な合理主義とデリカシーの欠如かしら...とつい偏見に満ちた見方をしたくなりました。
(破った彼女はイタリア人とゆう設定でしたが)
「愛を読むひと」
★★★
原題:The Reader
監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス、レナ・オリン
どうして、男の人は、こうしたほうがいい、と分かっていることをやらず、
後から、「やればよかった」と後悔するのでしょう。
そのために、女の人が絶望し、取り返しのつかない行動をとってしまった後で・・・
"Only unfulfill love can be romantic."
とは、「それでも恋するバルセロナ」の女ったらしの画家が言うセリフ(by 予告編)ですが、
真逆な性格のように見えるこの作品の主人公の行動を見ていて、
思わず、このセリフを思い浮かべてしまいました。
結局、女ったらしだろうが、不器用に見えようが、
男の人の心のどこかには、こんな思いが、あるのではないかしら...と。
やはり、男の人は、残酷なロマンティストで、
女の人は、もろい現実主義者なのですね。
しみじみ、そう感じました。
原作も読んだのですが、本は"密室"なので、それでもわりとすんなり主人公に感情移入できたのですが
映画のほうでは、主人公のずるさ、とゆうか弱さが目についてしまって・・・。
たぶんその一因は、本では丹念に描かれている大事な(とワタシは思った)シーンが
映画ではあっさりスルーされていたり、蛇足な展開になっていたからかもしれません。
あっさりスルーされていたのは、ハンナ(ケイト・ウィンスレット)のある「秘密」について、裁判官に言ったほうがいいかどうか迷っている主人公が、決心するところ。
原作では、哲学者の父との、哲学的な会話がポイントになっているのですが、映画では、ばっさりカット(教授との会話にチラッと盛り込まれていますが)。
なので、なんで話さないのか、結局よくわからないことになっています(苦笑)。
このシーン、それまで関係が薄かった父との唯一の交流という意味でも、大事なシーンと思ったんですけど。。。
映画としては、地味すぎて、絵的に難しいのでしょう。
その逆に、絵的に良いから追加されたであろう、ラストはどうかなあ、、、と。
ワタシは、あそこには主人公ひとりで行ってほしかったです・・・
「レスラー」
★★★★
原題:The Wrestler
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェルウッド
これは、もう、見終わった後、言葉が出ませんでした。
あまりにも、痛く、重い......。
マスコミ等々で言われていることですが、
ドキュメンタリー的な手持ちカメラの映像と相まって、
主人公のボロボロの後ろ姿と、演じるミッキー・ローク本人の人生とを、つい、重ね合わせて見てしまいます。
かつて、マジソン・スクエア・ガーデンを満員にするほど、超人気レスラーだった、
ランディ・"ザ・ラム"・ロビンソン(ミッキー・ローク)。
今はかつてのような栄光はなく、スーパーマーケットのバイトで生計を立てながら、週末は場末のリングに立っている。
しかしある試合の後、常用していたステロイド剤の副作用で心臓発作を起こし、「これ以上リングに経ったら命の保証はない」と言われてしまう。
なじみのストリッパー、キャシディ(マリサ・トメイ)にすがろうとするも娘に会いに行くよう諭され、
不器用にプレゼントを選び、なんとか娘との再会を果たすランディ。
最初はかたくなだった娘(エヴァン・レイチェル・ウッド)も、父の真摯さにほだされ、夕食を一緒に取る約束をする。
引退しても、なんとかうまく行く......そう思えたのも束の間、
恋愛に踏み切れないキャシディに振られ、その腹いせにとった行為のために、娘との約束をすっぽかしてしまう。
行き場のなくなったランディの帰るところはリングだけ......
先日、これを観たとゆう男性の知り合いから、
「この主人公は、女のヒトから観てどうなの?
身勝手に見えるんじゃないの??」と聞かれました。
確かに、身勝手で、近い存在(恋人とか父親とか)だったらサイテーですが、距離をもって見る限り、「愛を読むひと」の主人公より、こちらの主人公のほうがワタシは好きでした。
最低・サイアクな状況でも、少なくとも、どうにかしようとあがき、行動するのですから。
たとえ、結果的に台無しにしてしまったとしても......
映画冒頭のランディは、不遇な生活をしているとはいっても、精神的にはかなり"健全"です。
不器用ながらもスーパーのバイトを真面目にこなし、仲間や近所の子供からも愛される人気者で、
場末とはいえ、体のメンテナンスも怠らず、職人さながらのプロ根性で試合に臨む日々に、
満足ではないにしろ、それなりの幸せを感じているように見えました。
でも、"かつての彼"がどんな人間で、特に家族にどんな仕打ちをしてきたのか...
それは、映画の端々からうすうす察せられます。
疎遠になっている娘は、女性の恋人と同居しています。
同性愛の人がみんなそういったトラウマがあるわけじゃないのは分かっていますが、
たぶんこの場合は、男性不振になってしまうようなひどいことを、妻や彼女にしてきたのだろうなあ、と。
そして、やっと取り付けた彼女との約束をやぶってしまったあの行為......。
きっと、かつてはあんなことが日常茶飯事だったのだろうと思わざるをえません。
彼は、仕事に対しては完璧にプロフェッショナルだけれど、プライベートに関しては、どこかとても、甘い、、、
たぶん、ランディのこういった"甘さ"(=やさしさ)は、
彼のスター性や、周りの人から愛されるチャームのもとでもあるのでしょうけど、
近くにいる人にを犠牲にしてしまうこともあるし、心の弱さにつながってしまうのではないでしょうか。
甘さは魅力だけれど、それをコントロールする強さが必要......。
でも、もしかしたら、それはランディのような不器用な人間にはない"狡さ"(=強さ)なのかもしれません。
そして、そんな甘さや不器用さは、ミッキー・ロークそのもののようにも思えました。
もしかして、あの"猫パンチ"試合も、甘さゆえに断れず、踊らされた結果なのかなあ、、、なんて思ったり。
(彼自身「俺には、スターという立場をコントロールする力がなかった」と言っていました)
そして、「かつての」といえば、本作でシングル・マザーのストリッパーとして、
素晴らしい肢体を見せてくれているマリサ・トメイ。
かつては、どちらかというと清純派でアイドル的な女優だった彼女が、こんな役に挑むとは......。
なんだか、はぁ〜〜......とため息をついてしまいました。
でもこちらは、可愛い顔立ちはそのままに、"かっこいい姐さん"女優になったという、むしろ嬉しい意外性かも。
とはいえ、この作品での二人の姿に、「路上のソリスト」に続き、「人生、いろいろ経験するものだなあ」と感じざるをえませんでした。
(そういえば、マリサ・トメイは「オンリー・ユー」とゆう可愛い映画でロバート・ダウニー・Jrと共演していましたね。
これも感慨深いなぁ......)
その他にも、つい「ヤラセ」と見くびりがちな、プロレスのリアルさ
(筋書きはあっても、殴りあったり、血を流している「体」は本物ですもんねえ...)や、
懐かしすぎる音楽(80年代ハードロック!!)など、
いろいろ感じ、考えさせられるところがあまりにもたくさん、、、
こんなに長々書いてしまったのも、思うところが多すぎて、まだまだ消化不良だからです。
ぜったいに、もう一回、映画館に観に行きます
「サガン -悲しみよ こんにちは-」
★★★
原題:Sagan
監督:ディアーヌ・キュリス
出演:シルヴィー・テステュー、ピエール・パルマ--ド、ジャンヌ・バリバール
「悲しみよ、こんにちは」と言えば、女子はかならずと言っていいほど、
中学か高校のころに読み、少女のアンニュイに浸ったのではないでしょうか。
もちろんワタシも、ご多分にもれず。
中高のころはサガンを読みふけり「いつか、こんなオトナの恋愛がわかるのかしら...」と逡巡していました
そんな"少女の憧れ"だったサガンの、実は孤独で、繊細な真実の姿が生々しく描かれています。
巨万の富を得て、ハデに豪遊する生活を続けながらも、プライベートでは2度の結婚に失敗。
いくら男性に愛を求めても、その愛をとどめることはできなかったサガン(しかも2度目の夫の恋人は男性、、、)。
本当は極端に寂しがり屋で、誰かに傍にいてもらわなくては壊れそうだった彼女が見つけた心安らげるパートナーは、元モデルでデザイナーのペギー。そう女性です。
でも、彼女との安定した関係の中でも、
自動車事故の後に痛み止めとして処方されたモルヒネをきっかけに陥った麻薬への依存はなおらず、
生涯、肉体的にも、社会的にも、経済的にも彼女をボロボロにしていきます。
サガンの生き方や人柄、行いは、決して誉められるものではないし、
「カッコいい」とマネすべきものではないかもしれないけれど、
小話として軽く見られがちな彼女の作品の裏には、
「書く」ということに対して、こんな壮絶で切羽詰ったリアルな生き方があったのだということ、
そして、彼女の生き方そのものが、もしかしたら一番の作品(文学)だったのではないかということを
淡々と受けとめ、考えてしまう1本でした。
しかし...
サガン役のシルヴィー・テステュー、ホントにそっくり、、、
忙しかった...とかそーゆーわけではなく、単に観たい映画が少なかったからです
だって、余命〜とか、Ro〜とか、トランス〜とかには、あまり食指が...
(面白かった方、スミマセン、、、
7月は観たい映画がもっと少なそうで、不安......
・・・・・・・・・・
「路上のソリスト」
★★★☆
原題:The Soloist
監督:ジョー・ライト
出演:ジェイミー・フォックス、ロバート・ダウニ--・Jr、キャスリーン・キーナー
ロサンゼルス・タイムズの人気コラムニスト、ロペス(ロバート・ダウニ--・Jr)。
仕事もプライベートも行き詰まり気味だった彼が、路上でバイオリンを弾く挙動不審の浮浪者ナサニエル(ジェイミー・フォックス)に出会う。
怪しいと思いつつも彼の奏でる音色にひかれ、話を聞くと、ジュリアードにいたという。
ネタになるかも...という思いから、半信半疑でジュリアードに電話すると、中退者のリストに彼の名があるという。
ネタとして、と同時に、彼の音楽的な才能にもひかれていくロペス。
やがて、彼のことを書いたロペスのコラムは大反響を呼ぶ。
だが、統合失調症であるナサニエルが求める幸せと、ロペスが考える幸せは、あまりにも違っていて......
映画紹介には、
「ロサンゼルス・タイムズの記者スティーヴ・ロペスのコラムを基に、
路上に暮らす天才音楽家ナサニエル・エアーズとロペス自身の心揺さぶる魂の交流を描いた人間ドラマ」
とありましたが、この言葉から受ける印象とは、ちょっと違います。
実話とゆうのは本当・・・でも「心揺さぶる魂の交流」というありがちな説明でイメージする、がっつり抱き合って涙を流すような、いわゆる「感動モノ」ではないのです。
確かに二人はぶつかり合い交流するけれども、決して「共感」には至りません。共感できない、、、とわかった彼岸で生まれる友情とゆうか、信頼関係とゆうか。。。
そんな、キレイごとではない真の魂のぶつかりあいのリアルさ。
ゆえに、その切実さ、スリリングさに感動しました。
さすが、『つぐない』のジョー・ライト。一筋縄ではいきません
そして、演じるロバート・ダウニ--・Jrとジェイミー・フォックスのうまさ!
特にロバート・ダウニ--・Jrは、ぜんぜん「いい人」ではなく、
ちゃんとソロバン勘定しながら動く、やさぐれた、でもどこかに"真実"もある複雑な主人公をすばらしく演じていました。
いろいろ、人生経験を積むものですね、、、
「天使と悪魔」
★★
原題:Angels & Demons
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド
コレ、ワタシが観る趣味としてはかなりギリギリ(アウト?)なのですが、
あまりに観る映画がなくて観てしまいました(爆)
そして感想。
イタリアに行きたーーーーーーーい!!!
以上、終了。
・・・
いや、冗談じゃなくて、ホントにこれだけの感想です
でもこの映画、実はこの感想でイイんじゃないんでしょうか??(って、怒られそうだわ)
だって、コレ、どうみたって、観光地とタイアップした
火サスとか土曜ワイドとかでの「湯けむりなんちゃら殺人事件 〜○○警部の事件簿・その○〜」のイタリア版って感じ。
とーぜん、トム・ハンクス演じるラングドン教授が、○○警部補。
そして彼をアシストするインテリ美女。
二人がローマの観光地を駆け巡り、わかりやすーいストーリー展開の中で事件を解決していく。。。
だったら、これを見たヒトが「イタリア行きたい!」と思えば、観光誘致作戦として成功ではないかと(汗)。
ストーリー展開はそう、ある意味、脚本のお手本のようなコテコテさです。
冒頭でラングドン教授が泳いでいる⇒噴水に落ちた司教を泳いで助ける(泳ぎが得意だから)
案内しているユアンが、唐突に「自分は入隊してヘリ部隊にいたんですよー」と身の上話⇒ローマを爆破から救う(フリ)ためにヘリを運転
と、みごと(?)な伏線...とゆうか辻褄のあわせっぷり。
まあ、イロイロ突っ込みどころ満載なのですが、なのである意味とても楽しめました。
前作よりもテンポはいいし。
ただし、ユアンは最初からアヤシすぎてバレバレですが。
ただしひとつだけ、どうしても許せないところが。。
それは、事件解決のために、インテリ美女がバチカン図書館の超重要資料の古い書物をビリッとやぶるシーン。
いくら時間がないからって、本やぶっちゃいけないでしょう!!!
そんな昔の書物って、芸術品と同じなのに!!!
あーゆーのは、著者のアメリカ人的な合理主義とデリカシーの欠如かしら...とつい偏見に満ちた見方をしたくなりました。
(破った彼女はイタリア人とゆう設定でしたが)
「愛を読むひと」
★★★
原題:The Reader
監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス、レナ・オリン
どうして、男の人は、こうしたほうがいい、と分かっていることをやらず、
後から、「やればよかった」と後悔するのでしょう。
そのために、女の人が絶望し、取り返しのつかない行動をとってしまった後で・・・
"Only unfulfill love can be romantic."
とは、「それでも恋するバルセロナ」の女ったらしの画家が言うセリフ(by 予告編)ですが、
真逆な性格のように見えるこの作品の主人公の行動を見ていて、
思わず、このセリフを思い浮かべてしまいました。
結局、女ったらしだろうが、不器用に見えようが、
男の人の心のどこかには、こんな思いが、あるのではないかしら...と。
やはり、男の人は、残酷なロマンティストで、
女の人は、もろい現実主義者なのですね。
しみじみ、そう感じました。
原作も読んだのですが、本は"密室"なので、それでもわりとすんなり主人公に感情移入できたのですが
映画のほうでは、主人公のずるさ、とゆうか弱さが目についてしまって・・・。
たぶんその一因は、本では丹念に描かれている大事な(とワタシは思った)シーンが
映画ではあっさりスルーされていたり、蛇足な展開になっていたからかもしれません。
あっさりスルーされていたのは、ハンナ(ケイト・ウィンスレット)のある「秘密」について、裁判官に言ったほうがいいかどうか迷っている主人公が、決心するところ。
原作では、哲学者の父との、哲学的な会話がポイントになっているのですが、映画では、ばっさりカット(教授との会話にチラッと盛り込まれていますが)。
なので、なんで話さないのか、結局よくわからないことになっています(苦笑)。
このシーン、それまで関係が薄かった父との唯一の交流という意味でも、大事なシーンと思ったんですけど。。。
映画としては、地味すぎて、絵的に難しいのでしょう。
その逆に、絵的に良いから追加されたであろう、ラストはどうかなあ、、、と。
ワタシは、あそこには主人公ひとりで行ってほしかったです・・・
「レスラー」
★★★★
原題:The Wrestler
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェルウッド
これは、もう、見終わった後、言葉が出ませんでした。
あまりにも、痛く、重い......。
マスコミ等々で言われていることですが、
ドキュメンタリー的な手持ちカメラの映像と相まって、
主人公のボロボロの後ろ姿と、演じるミッキー・ローク本人の人生とを、つい、重ね合わせて見てしまいます。
かつて、マジソン・スクエア・ガーデンを満員にするほど、超人気レスラーだった、
ランディ・"ザ・ラム"・ロビンソン(ミッキー・ローク)。
今はかつてのような栄光はなく、スーパーマーケットのバイトで生計を立てながら、週末は場末のリングに立っている。
しかしある試合の後、常用していたステロイド剤の副作用で心臓発作を起こし、「これ以上リングに経ったら命の保証はない」と言われてしまう。
なじみのストリッパー、キャシディ(マリサ・トメイ)にすがろうとするも娘に会いに行くよう諭され、
不器用にプレゼントを選び、なんとか娘との再会を果たすランディ。
最初はかたくなだった娘(エヴァン・レイチェル・ウッド)も、父の真摯さにほだされ、夕食を一緒に取る約束をする。
引退しても、なんとかうまく行く......そう思えたのも束の間、
恋愛に踏み切れないキャシディに振られ、その腹いせにとった行為のために、娘との約束をすっぽかしてしまう。
行き場のなくなったランディの帰るところはリングだけ......
先日、これを観たとゆう男性の知り合いから、
「この主人公は、女のヒトから観てどうなの?
身勝手に見えるんじゃないの??」と聞かれました。
確かに、身勝手で、近い存在(恋人とか父親とか)だったらサイテーですが、距離をもって見る限り、「愛を読むひと」の主人公より、こちらの主人公のほうがワタシは好きでした。
最低・サイアクな状況でも、少なくとも、どうにかしようとあがき、行動するのですから。
たとえ、結果的に台無しにしてしまったとしても......
映画冒頭のランディは、不遇な生活をしているとはいっても、精神的にはかなり"健全"です。
不器用ながらもスーパーのバイトを真面目にこなし、仲間や近所の子供からも愛される人気者で、
場末とはいえ、体のメンテナンスも怠らず、職人さながらのプロ根性で試合に臨む日々に、
満足ではないにしろ、それなりの幸せを感じているように見えました。
でも、"かつての彼"がどんな人間で、特に家族にどんな仕打ちをしてきたのか...
それは、映画の端々からうすうす察せられます。
疎遠になっている娘は、女性の恋人と同居しています。
同性愛の人がみんなそういったトラウマがあるわけじゃないのは分かっていますが、
たぶんこの場合は、男性不振になってしまうようなひどいことを、妻や彼女にしてきたのだろうなあ、と。
そして、やっと取り付けた彼女との約束をやぶってしまったあの行為......。
きっと、かつてはあんなことが日常茶飯事だったのだろうと思わざるをえません。
彼は、仕事に対しては完璧にプロフェッショナルだけれど、プライベートに関しては、どこかとても、甘い、、、
たぶん、ランディのこういった"甘さ"(=やさしさ)は、
彼のスター性や、周りの人から愛されるチャームのもとでもあるのでしょうけど、
近くにいる人にを犠牲にしてしまうこともあるし、心の弱さにつながってしまうのではないでしょうか。
甘さは魅力だけれど、それをコントロールする強さが必要......。
でも、もしかしたら、それはランディのような不器用な人間にはない"狡さ"(=強さ)なのかもしれません。
そして、そんな甘さや不器用さは、ミッキー・ロークそのもののようにも思えました。
もしかして、あの"猫パンチ"試合も、甘さゆえに断れず、踊らされた結果なのかなあ、、、なんて思ったり。
(彼自身「俺には、スターという立場をコントロールする力がなかった」と言っていました)
そして、「かつての」といえば、本作でシングル・マザーのストリッパーとして、
素晴らしい肢体を見せてくれているマリサ・トメイ。
かつては、どちらかというと清純派でアイドル的な女優だった彼女が、こんな役に挑むとは......。
なんだか、はぁ〜〜......とため息をついてしまいました。
でもこちらは、可愛い顔立ちはそのままに、"かっこいい姐さん"女優になったという、むしろ嬉しい意外性かも。
とはいえ、この作品での二人の姿に、「路上のソリスト」に続き、「人生、いろいろ経験するものだなあ」と感じざるをえませんでした。
(そういえば、マリサ・トメイは「オンリー・ユー」とゆう可愛い映画でロバート・ダウニー・Jrと共演していましたね。
これも感慨深いなぁ......)
その他にも、つい「ヤラセ」と見くびりがちな、プロレスのリアルさ
(筋書きはあっても、殴りあったり、血を流している「体」は本物ですもんねえ...)や、
懐かしすぎる音楽(80年代ハードロック!!)など、
いろいろ感じ、考えさせられるところがあまりにもたくさん、、、
こんなに長々書いてしまったのも、思うところが多すぎて、まだまだ消化不良だからです。
ぜったいに、もう一回、映画館に観に行きます
「サガン -悲しみよ こんにちは-」
★★★
原題:Sagan
監督:ディアーヌ・キュリス
出演:シルヴィー・テステュー、ピエール・パルマ--ド、ジャンヌ・バリバール
「悲しみよ、こんにちは」と言えば、女子はかならずと言っていいほど、
中学か高校のころに読み、少女のアンニュイに浸ったのではないでしょうか。
もちろんワタシも、ご多分にもれず。
中高のころはサガンを読みふけり「いつか、こんなオトナの恋愛がわかるのかしら...」と逡巡していました
そんな"少女の憧れ"だったサガンの、実は孤独で、繊細な真実の姿が生々しく描かれています。
巨万の富を得て、ハデに豪遊する生活を続けながらも、プライベートでは2度の結婚に失敗。
いくら男性に愛を求めても、その愛をとどめることはできなかったサガン(しかも2度目の夫の恋人は男性、、、)。
本当は極端に寂しがり屋で、誰かに傍にいてもらわなくては壊れそうだった彼女が見つけた心安らげるパートナーは、元モデルでデザイナーのペギー。そう女性です。
でも、彼女との安定した関係の中でも、
自動車事故の後に痛み止めとして処方されたモルヒネをきっかけに陥った麻薬への依存はなおらず、
生涯、肉体的にも、社会的にも、経済的にも彼女をボロボロにしていきます。
サガンの生き方や人柄、行いは、決して誉められるものではないし、
「カッコいい」とマネすべきものではないかもしれないけれど、
小話として軽く見られがちな彼女の作品の裏には、
「書く」ということに対して、こんな壮絶で切羽詰ったリアルな生き方があったのだということ、
そして、彼女の生き方そのものが、もしかしたら一番の作品(文学)だったのではないかということを
淡々と受けとめ、考えてしまう1本でした。
しかし...
サガン役のシルヴィー・テステュー、ホントにそっくり、、、
















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