今月は、「なくもんか」の豪華試写に始まり、
最高に楽しい「パイレーツ・ロック」で締めくくれて、本数は少ないけれど内容的には大充実!
パイレーツロックは、ホントに最高です〜〜〜ぴかぴか(新しい)

・・・・・・・・・・

「なくもんか」

★★★★

監督:水田伸生
出演:阿部サダヲ、竹内結子、瑛太、いしだあゆみ、

元同僚で現マイミクのaskaさんのご好意で、なんと!!!!完成披露試写会で見てきました。
なので、映画だけではなく出演の皆さんの舞台挨拶つき!
しかも、askaさんが早起きして頑張ってくれたおかげで、ど真ん中4列目という素晴らしい席ぴかぴか(新しい)
ありがとう! askaさん!!!

askaさんは熱狂的な阿部サダヲファンなのですが、「確かに」と深く納得してしまうキュートなキャラクター。
演技のときのハイテンションさとは違い、ゆる〜〜〜くヘンなのがたまりません。
「(共演者)お互いの第一印象は?」との質問に、瑛太さんの印象を
「箱根のほうにいる人みたいな、、、あせあせ(飛び散る汗)あの、"星の王子さま"、、、??」。

そして奥さん役の竹内結子さんの綺麗なこと!!
「リコンしてよかったね〜」としみじみ思ってしまいました。
しっとりしたとゆうか、肝がすわったとゆうか。

そして映画は、「舞妓Haaaan!!!」チームの第2弾ですが、
こちらのほうが、笑いあり、涙アリの人情モノで内容的にも見ごたえがありました。

下町ならではの人情味溢れる家族は、寅さんや小津映画へのオマージュ??

でもその家族の姿を、ありがちなステレオタイプで描かず、
「なんでもアリ」に描いている点に好感を持ちました。

そして、、、
あの商店街や阿部サダヲさん演じる裕太が子ども時代をすごした埃っぽそうな町、
ウチの実家あたりにそっくり、、、たらーっ(汗)
あーゆーワイルドな家庭あったよなあ、、、と懐かしく(?)見てしまいました。

鑑賞後は、完成披露試写会ということで
例の「すっごく感動しました〜」などと観た人がコメントを言うCMの撮影をしていて、
「出てくれませんか?」と2度もお誘いを受けましたが
「そんなトシでは・・・」とお断りすると、
「いえ、そのくらいの年代の人に見ていただきたいんですっっ!」
とスタッフの若いおにーちゃんが微妙な発言をたらーっ(汗)

それじゃあ口説き文句にならないよー、と思いつつ、
苦笑いして帰ってきました。



「あの日、欲望の大地で」

★★

原題:THE BURNING PLAIN
監督:ギジェルモ・アリアガ
出演:シャーリーズ・セロン、キム・ベイシンガー

うーーーーーん、、、
ワタシはこうゆうのはちょっと苦手かも、、、たらーっ(汗)

監督のアリアガは、イニャリトゥ作品でおなじみの脚本家。
ということで、本作も『21グラム』同様、時間軸を曲げる手法で描かれているので、
なんとなく芸術っぽい(ありていに言えばもったいぶった)作品になっているものの、
結局描いているのは、昼ドラばりのドロドロな世界です。

W不倫しているカップルの女のほうの娘が、
「お母さんをこらしめちゃえ」くらいの軽い気持ちで、
二人がまぐわっているトレーラーに火をつけたら、
ガスに引火して、目の前で大爆発衝撃

焼け焦げた二人の死体がどうしても離れなかった...って失楽園??
(読んでないけど、確かそんな話だったような、、、)

深い心の傷を負った少女は、同じく傷ついた母の不倫相手の息子と
傷口を舐めあうような恋愛の末に妊娠・・・
成長した彼女は、過去のトラウマのせいで
自暴自棄に誰とでも寝るような生活を重ねて、、、

...たらーっ(汗)
なんだかあまりにも、これ見よがしの情欲というか女の業の悲劇で、
基本的に淡白なワタシはおなかいっぱいになってしまいました。

お母さんが目の前で爆発しちゃうなんて、確かに普通じゃありえない悲劇ですが、
だったら白夜書房の末井さんの「素敵なダイナマイトスキャンダル」くらい、はじけてほしいなあ。

でもそれじゃ、アリアガが描きたいトラジディにならないですよねあせあせ

ラテンアメリカ的な翳りと美意識を感じる作品ではありました。



「私の中のあなた」

★★★★

原題:MY SISTER'S KEEPER
監督:ニック・カサヴェデス
出演:キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン、アレック・ボールドウィン、ジェイソン・パトリック、ジョーン・キューザック

これは、素直にとっても良い映画です。
白血病の姉のドナーとなるために、遺伝子操作されて生まれてきた妹が自分の両親を訴える...
というあらすじから、もっとへヴィなもの、あるいはいかにもな"泣かせ"を想像していたのですが、
とても爽やかで、温かい涙が自然に出てしまう作品でした。

というのは、死に向かっている病人である姉やその姉の彼氏(超美形!!!)に
まったく悲壮感がないのです。
もちろん、死にたくないという気持ちはあるでしょうけれど、
決して自暴自棄に走らず、
超越しているというか、腹をくくっているというか...。
周囲の親や大人たちよりもずっと成熟した大人。
そして、短いけれどもとても濃く充実した人生を楽しんでいます。

そんな風に急いで成熟しなくてはいけないことや、
そこまで達観してしまうほまでの経緯(病気の苦しみや治療の辛さ)を考えると胸が痛みますが、
それでも、「人生、長くても短くても、その中で達成するものは平等なのかもしれない」と思わずにはいられない、見事な生き方。

そして、彼女が「生きた証」として家族に残していったもの...。
それは、偶然なのですが、ワタシがここ数年たずさわっていた仕事にとても深く関わるものでした。
「ああ、こうゆうふうに生かしてもらえれば、とても意義のある良い仕事なんだよなあ、、、」と
改めて自分がしてきた仕事の価値も見出すことができました。


・・・とマジメに書いてきましたが、
この映画のもう1つのツボ?ポイント??は、前述したお姉さんの彼氏・タイラーのカッコよさ目がハート!!
ワタシが「すごいいい映画だから観に行きなよ〜」と勧めて観に行った母も
「あの男の子、めちゃくちゃかっこよかったねー揺れるハート」と即メールしてきたほどのカッコよさです。

薬の副作用で髪が抜けてしまっているのですが、
わざとスキンヘッドにしてるお洒落なパンクの男の子としか見えません。
見た目はパンク系でクールなのに、すっごく優しくて、包容力があって、人間ができてる...。
ワタシには、彼が天使に見えましたよ、、、

そんなタイラーを見るだけでも、女子は一見の価値がある映画だと思いますあっかんべー


「あなたは私の婿になる」

★★★

原題:THE PROPOSAL
監督:アン・フレッチャ−
出演:サンドラ・ブロック、ライアン・レイノルズ、べティ・ホワイト

職場で"魔女"と陰口を叩かれている辣腕編集長(サンドラ・ブロック)。
カナダ人なのに忙しさにかまけてビザの申請を怠っていた彼女に国外退去命令が。
苦肉の策として、咄嗟に従順なアシスタント(ライアン・レイノルズ)と結婚します!と宣言したからさあ大変。
90歳になる彼のおばあちゃんの誕生日を祝うべく、アラスカの彼の実家に行くハメになり、、、

まあまあ、フツーに楽しいラブコメです。
特に、彼のアラスカの実家の様子は、文字どおり体を張った演技でなかなか楽しいです。
なかでもおばあちゃん役のべティ・ホワイトは超キュートで過激!
森の中のダンスは、あまりにヘンでと〜ってもカワイイですハート達(複数ハート)

アラスカの田舎なので、インターネットもまだダイヤルアップでじーじーいってるのも笑ってしまいました。

・・・が、、、
40歳くらいの女性の恋愛モノとゆうと、本作のような鬼女系のバリバリキャリアか
今度公開される「理想の彼氏」みたいな夫に浮気されたバツイチって、、、
ちょっと、ステレオタイプじゃないかしら??と。

楽しく鑑賞しましたが、でも、もっとリアルな40オンナ像があってもいいのに、、、とふと思ってしまいました。
(日本公開が未定のマイク・リーのHappy Go Luckyは、たぶん、そんな映画のような気が...)


この相手役のライアン・レイノルズって、スカーレット・ヨハンソンのダンナさんなのですねー。
やっと顔がわかりました(苦笑)




「パイレーツ・ロック」

★★★★★★

原題:The Boat That Rocked
監督:リチャード・カーティス
出演:ビル・ナイ、フィリップ・シーモア・ホフマン、リス・エヴァンス、エマ・トンプソン、ケネス・ブラナー

もう、もう、最高です〜〜〜!!!
こんなに「好き、好き、大好き〜〜!!!」と手放しで叫んでしまう映画はひさびさかも。
星5個じゃ足りないので、1個プラスしちゃいました

60年後半のイギリス。
BBCがロックの放送時間を45分と限定していた時代、ロックだけを流す海賊ラジオ局が実在していたそう。
それを子どもの頃に夢中になって聞いていたリチャード・カーティス監督が
「もし"海賊ラジオ局"がホントに海の上にいたら面白いのでは?」と考えてできたのがこの作品。

なので当然、音楽は主役。
The Kinksの"All Day and All of the Night"始まったとたん、「キャそのあとも、Stones、The Who、Yardbirdなどなど、全54曲。
もう泣けるほどツボすぎて、すぐにサントラ買いに走りましたよ走る人
(サントラが2枚組36曲入りで、びっくり&ニンマリウッシッシ

そしてファッションも最高揺れるハート
ボートに乗ってる仲間ややってくる女の子たちのファッションは
みーーーんなそれぞれ、個性を活かしたお洒落でかわいい。
中でも、主人公が恋するマリアンの服は、犯罪レベルに可愛いすぎ!!
着たいけど、、、私が着たら殺されそうだなあ(苦笑)
そして、船のオーナー、ビル・ナイの服は、
「一筋縄ではいかない英国紳士なロック親父」のお手本のようでめちゃくちゃかっこいいですぴかぴか(新しい)

そのビル・ナイをはじめとした、クセモノ揃いのキャスティングも絶妙〜るんるん
ビル・ナイは、監督の「ラブ・アクチュアリー」でももの悲しい往年のロックスターをやってましたが、
あの細身はなんともロッカーにピッタリですね。
お上品なのに人を食った感じがたまりません〜
そして、アメリカから来た人気DJ役のフィリップ・シーモア・ホフマンと
彼のライバルの英国人カリスマDJのリス・エヴァンスも、もうステキすぎハート達(複数ハート)
どちらもワタシのだぁぁぁぁい好きな俳優ですが、
体型も対照的な二人が、エゴをぶつけあいつつライバルとして絆を深めていく様子にニヤケっぱなしでした。

さらにびっくりしたのは、主人公カールのお母さん役。
ビル・ナイ演じるクエンティンに「彼女は僕らのセックスシンボルだったんだよ」と言われつつ登場したのは、
大きなサングラスをかけたセクシーな美熟女。
最初は誰だかわからなかったのですが、口をあけてガチャガチャの下の歯並びが見えた瞬間、
「エマ・トンプソン!!!!」
いつもお堅い役の多い彼女がこんな役なんて、、、意外。
おまけにこの作品には元夫のケネス・ブラナーが、敵方の政府のトップ役で出ているではありませんかーーー。

いやー、リチャード・カーティス、すごいです、、、

ストーリー作りも、実際のキャストについても、
アンサンブルをさばく才能?人徳??があるのでしょう。

そしてそのストーリーは、「ラブ・アクチュアリー」もそうでしたが、
笑えて、温かくて、バカバカしくて、ホロリとさせる群像劇。
ロバート・アルトマンの後継はこの人!と思わせる巧さです。

船の上のお話だからか、ところどころに「これって『タイタニック』おちょくってる??」というようなシーンもチラホラ。
特にラストの"ホロリ"は、かなりそんな感じ。
「タイタニックなんかで泣いてんなら、こっち見て泣けよーーー」と思っていたら、
終映後にロビーで見つけたミニパンフにヒロトが
「タイタニックに泣けなかった皆さん!!」と書いていて、ちょっと嬉しくなりましたハート達(複数ハート)

でも、このラストのLOVEは最高ですねぴかぴか(新しい)
音楽好きなら、きっと泣くなあ、、、

100%リピートして観に行きますし、DVDが出たら即買いしますっっっ!!!
仕事で忙殺されてたにしては、5本はまあまあ...
とゆうより、忙しいと言うワリに、ライブやら美術展やら行き過ぎですよねー、、、あせあせ

・・・・・・・・・・



「パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ」

★★★☆

原題:PATTI SMITH: DREAM OF LIFE
監督: スティーヴン・セブリング
出演:パティ・スミス、サム・シェパード、マイケル・スタイプ


パティ・スミスの公私にわたる姿を、なんと11年間も未着取材して追ったというドキュメンタリー。

パティ・スミスは、もちろん大好きなミュージシャンですが、
曲やルックスの印象から、クールでかっこよく、"尖った"イメージを持っていました。
ところが、この作品を見て驚いたのは、実に可愛らしく、柔らかな女性だということ。
両親を含めた家族との関係や友人との関係はどれも円満で幸せに満ちたものばかり。
しかし11年という歳月の中では、大切な人たちの死に直面したりと、
傷つく場面もありながら、それをさまざまな形のアートに昇華させていく様子が映し出されます。

そう、歌手としてだけではなく、絵や文学などさまざまなアートにも
すぐれた才能を発揮させているのにもとても驚きました。
絵も素晴らしいですが、朗読は本当に凄い!のひと言です。
"感性"と言ってしまうとあまりにもあっけないのですが、
溢れてくる感情を、何かの形で表現せずにはいられない人なのでしょうね、、、

女性として、というより、人間としての彼女の魅力の強さをとても感じました。

そして思わず、Because the Nightをカラオケで歌いたくなったり、、、
(こんなコト言ってる時点でダメですね、、、あせあせ




「男と女の不都合な真実」

★★★★


原題:The Ugly Truth
監督: ロバート・ケティック
出演:キャサリン・ハイグル、ジェラルド・バトラー、ジョン・マイケル・ビギンズ


これ、おもしろーーーーいハート達(複数ハート)
シモネタ満載、なのにイヤらしくはない、オトナのコメディ。
なので、当然R-15指定つきです。

美人なのに何故かモテないTVプロデューサーのアビー。
おまけに担当するワイドショーの視聴率も低迷気味で、
視聴率稼ぎのカンフル剤として、下ネタトークで人気の恋愛パーソナリティ、マイクと仕事をするハメに...。

そんな時、アビーはお隣りに引っ越してきた、ハンサムで知的な医師コリンに一目惚れ。
けれど、コリンとの関係を進められずにいるアビーに、
マイクは、「自分の言うとおりにすれば絶対落とせる」と"取引"をもちかける...

最初はイガみあっていた男女が、やがて本当の気持ちに気づいて...という
ラブコメの超王道ストーリーではあるのですが、
とにかくキャサリン・ハイグルのはじけっぷりがハンパではなく、楽しいです〜わーい(嬉しい顔)

特に"あの"シーンといったら......

いまやラブコメのクラシックとなっている名作『恋人たちの予感』で、
メグ・ライアンが
「女はみんなイッた振りをしてるのよ」と言って、
その演技をして見せる(しかもカフェで!)シーンがありましたが、
ある意味、そのシーンへの"リアル・オマージュ"??と思えるような、、、たらーっ(汗)

ほんと、キャサリン・ハイグル、あれほど美人なのにあっぱれ。
さすが、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』なんかにも出てるだけありますねー。
あ、だから鍛えられたのか??

名作とか大作ではありませんが、オトナが気分よく笑える、楽しい作品♪
「もうちょっと"深い仲"になりたいなー」などと下心を抱いているカップルにも、
ぜひぜひオススメの1本でございますーあっかんべー
(シモネタに怒っちゃうような人はNGだけど、、、)




「色即ぜねれいしょん」

★★★☆

監督:田口トモロヲ
出演:渡辺大知、堀ちえみ、リリー・フランキー、峯田和由、岸田繁、臼田あさ美

やっと観ましたよ〜。みうらじゅんさん原作の「色即ぜねれいしょん」。

「音燃え!」に出てる頃から、ワタシが「イイ!!イイっっっ!!!目がハート」と周りにドン引きされるほど
大騒ぎしていた渡辺大知君が主役ですもの。
それも、田口トモロヲさんも「音燃え!」観て、彼を「イイ」と思ってオーディションに
呼んだとゆうじゃあありませんかっっっ!!
「やっぱり通じてるのね〜揺れるハート」と不気味な自己満足にひたって、期待でぱんぱんに膨れ上がって観てきました〜走る人

で感想、、、
ちょっと期待しすぎたのですね、、、たらーっ(汗)
あまりにもストレートで(良い意味で)クラシックな青春ストーリーで、ちょっと拍子抜けだったかもしれません、、、
とはいえ、DTのもんもん感をリアルに表現していた渡辺大知くんはもちろん、
天然でカワイイおかん役の堀ちえみさんや、飄々としたおとん役のリリー・フランキーさんなど皆さん良い味を出しています。

DTというMJなネタは入っていますが、ほんのりカワイイ青春ストーリーでした♪





「リミッツ・オブ・コントロール」

★★★

原題:THE LIMITS OF CONTROL
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:イザック・ド・バンコレ、ティルダ・スウィントン、ジョン・ハート、ガエル・ガルシア・ベルナル、ビル・マーレイ


実はこの映画、大阪で観ましたたらーっ(汗)
イベント開催中、どーしても耐えられなくなって、夜にホテルを抜け出し心斎橋のシネマートのレイトショーへ。
まさに、ワタシの我慢?禁断症状??の"リミッツ・オブ・コントロール"、、、あせあせ(飛び散る汗)

かなり疲れたアタマでぼ〜んやり朦朧と観ていたのですが、
それが妙に心地いい作品でした。
観念的なのに、感覚、特に視覚にダイレクトにくるような。
撮影監督がクリストファー・ドイルだからというせいもあると思いますが、ものすごーく、「実際に見ている」(そしてカラダが反応してしまう)ような錯覚を覚える生々しい映像です。

そして、そんな生々しさ=リアルがポイントなのかなあ、、、とチラリと思ったり。

この作品の主人公「孤独な男」は、携帯やコンピューターを一切使いません。
・・・どころか、ばんばん壊します。
そして、彼が殺すべき相手である「世界で一番偉いと思っている男」にたどりつくために
面倒くさい堂々巡りを、延々と繰り返していきます。

「こんなの、検索すれば一発じゃん」となってしまいそうなところを、
あえて、面倒な手順を踏むことの意義、、、

ヴァーチャルな体験やつながりが"現実"を凌駕しつつある今、
あえてアナログなリアルの、重さや手ごたえ、凄みのようなものを伝えたかったのかなあ...と
思ってしまった作品でした。




「ココ・アヴァン・シャネル」

★★★★

原題:COCO AVANT CHANEL
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:オドレイ・トトゥ、


いや〜、ビックリしました。
何がビックリしたって、同じストーリーを描いているのに、アメリカとフランスでこんなに違いが出るなんて...たらーっ(汗)

大もとのストーリーは、確かにだいたいおんなじなんですよ。
「孤児院で育ち、仕立て屋で働いていたシャネルが、酒場で歌っているときに伯爵に出会い、
その伯爵と同棲するうち、伯爵の友人の英国人と恋に落ちるものの結ばれず、
やがて小さな帽子店から一流のファッションデザイナーとして成功していく...」

だけど、、、だけど、、、あまりにもディテイルが違いすぎます〜〜〜あせあせ(飛び散る汗)

まず一番違うのは、ココが同棲する伯爵のルックス&関係。
アメリカ版では、シュッとした美青年で、個性的なココに一目惚れして口説き落とし、同棲を始めることになっていました。
ところが...!!
フランス版では、ただの女好きのくたびれたエロオヤジ。
自分の別荘に押しかけてきたココ(この辺のココの性格も大違い)を「面白い女」とは思いつつも、
完全に厄介もの扱いで、ココの"個性"も「女らしくない」とまったく認めていません。
でも...
そういいつつ、気になるし、ココを手放したくないと思ったり...。

どっちが好みか、と聞かれれば、どんなにエロオヤジだろうと、
人間くさーい魅力に溢れるフランス版の伯爵のが断然、ワタシの好みですウッシッシ

そして、ココ自身も、アメリカ版ではかなりストイックに潔くデザイナーという夢に向かってまっしぐらに進んでいきますが
(そのために英国人"ボーイ"とも肉体関係がほとんどない感じで描かれてましたが...)、
フランス版のココはめちゃくちゃしたたかで、嘘つきで、しかもデザイナーという目標もかなり後付け(とゆうか勧められて)で、
むしろ、歌手や女優として有名になりたい!と思っているような、フワフワした自意識過剰の女の子として描かれています。
"ボーイ"とも、「フランス人ならやっぱこーだよなあ、、、」と妙に納得し、「あー、よかった」と安心してしまうような(?)
肉体関係がバッチリ描かれているし(そんなトコでしてたら、声丸聞こえじゃーんとゆうくらいあせあせ)。

はっきり言ってフランス版のココは、「相当なタマ」なのですが、伯爵同様、ワタシとしてはこちらのココの方がずーーーっと好きでした。
だって、アメリカ版のココは立派すぎて、「あ...、やっぱりあんな風に成功する人は最初からデキから違うのですね、、、」と恐縮しちゃう感じだったのですが、
こちらのココは、ダメでズルイ部分がたくさんあっても、それを超える強い"何か"があればいいのか!(こっちのが難しいかもしれませんが...)と
思えたからです。

アメリカ的な真っ直ぐでわかりやすくい、無味無臭な価値観よりも、
臭いまで伝わってきそうなほど汚く、ダメな部分もちゃんと見せながら、
人間味溢れる魅力描くフランスの成熟のほうが、やはりワタシは好きです、、、
仕事でありえない事態&展開が連発し、
円形脱毛症ができるほボロボロになった8月...涙

でもそのワリには結構映画を観ているし、花火やら野球やらプールやらミュージカルと意外と遊んでたかもあせあせ
やっぱり同情されにくい性格だなあ...と反省?諦念??


・・・・・・・・・・


「そんな彼なら捨てちゃえば?」

★★★★

原題:He's Just not That into You
監督:ケン・クワピス
出演:ジェニファー・アニストン、ドリュー・バリモア、スカーレット・ヨハンソン

7月某日、翻訳のO山先生から電話が。

 先生:「今日、試写会行ってきてさー」
 ワタシ:「いいですねー。なに観たんですか??」
 先生:「"そんな彼なら捨てちゃえば?"ってヤツ」
 ワタシ:「いいなー。それ、すっごい観たいんですよ〜」
 先生:「えー??オレ、つまんなくて途中で出ちゃったよ」
 ワタシ:「あったり前じゃないですか??50半ばのおっさんにわかってもらおうなんて、誰も思いませんよっっっあせあせ(飛び散る汗)

・・・で、何が言いたいかとゆうとですね、これはある意味"ジャンル映画"だとゆうことです。
ジャンル映画とは、そのジャンルが好きな人にはたまらないけど、
そーじゃない人にはつまんないor理解できない映画のことです。

そう、これは、恋愛で痛い思いを少なからずしてきた「オトナ女子(の心を持った人)」限定の映画。
そして、それにばっちり当てはまるワタクシは、すごーーく楽しみました揺れるハート
楽しんだ...とゆうか、「イタタタタ」となったとゆうか、、、たらーっ(汗)

ちなみにこの原作は恋愛マニュアル本で、
日本では最初、「恋愛修行〜最高のパートナーと結婚するための恋愛心得〜」とゆうすごいタイトルで売られてました。
映画化を知った後で、BOOK OFFの100円コーナーで発見し(かなり買うのに抵抗があったものの...たらーっ(汗))読んだのですが、
映画同様、本もものすごくイタかったです。痛すぎて、最初は途中で挫折したくらい・・・

原作本にはストーリーはなく、
「彼が電話をくれないのは、あなたに気がないから」
とゆうような短い言葉が、各ページに書かれています。
それをうまくケースごとのドラマに仕立てていったなーとちょっと感動です。

またこの原作は、同様の恋愛本の「ルールズ」と比較されることが多いようなのですが
(こっちは結婚した友達から「読みなさいっ!」ともらい、別の意味で挫折...)
決定的に違うのは、「ルールズ」は正統派の勝ち組(死語??)的な価値観&頑なさのに対して、こちらは意外と「遊び」があること。
さすが、SATCチームのメンバーだけあります。

この原作でも映画でも言っていることは、たぶん...

「(恋愛にも)ルールは大事。でも例外のないルールはない」とゆうこと。
そして
「"例外"こそ運命の相手(恋や愛)で、誰にでも例外は訪れる」とゆうことです。

でもこの例外が訪れるには、「ただし...」がつきます。
この「ただし」の部分を映画ではうまーく描いていたと思いました。
でも・・・この「ただし」がムズカシイんですよねえ、、、あせあせ(ワタシだけ??)

「ただし」の部分を、克服しなくちゃなーと反省しつつ、夢が見られる、楽しいオトナ女子映画でした♪



「キャデラック・レコード〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜」

★★★☆


原題:Cadillac Records 
監督:ダーネル・マーティン
出演:エイドリアン・ブロディ、ジェフリー・ライト、ビヨンセ・ノウルズ、モス・デフ


これはまさに、「スクール・オブ・ロック」......とゆうより、「テキスト・オブ・ロック」かも。
これを見るだけで、ブルースからロックへどうやって生まれ、発展していったのかが一発でわかりますぴかぴか(新しい)

貧しい小作農だったマディ・ウォーターズは、ある日、フォークミュージックの研究で来た大学教授に頼まれて録音し、
自分の声がこんなに良かったのかと「発見」する。

そしてシカゴへ出て、バーをやっていたレナード・チェスと出会い、レコードを作り始める。
歌の素晴らしさに加え、チェスがラジオのDJを金で買収するという方法を「発明」したために、マディの曲は黒人の枠を越えて大ヒット。
ブルース、黒人音楽というビジネスが生まれ、白人にも受け入れられる。

ほどなく、より軽く、濃度が薄く、ポップなチャック・ベリーが登場。
チャック・ベリーの登場でロックンロール」が生まれ、黒人と白人の"壁"が撤廃される。

そして、壁のなくなったロックンロールは黒人の手を離れ白人の手にうつり、エルヴィス、ビートルズ、ストーンズへとつながっていく...

とゆう流れを、各個人には深入りせずサラリと流し、
あえて「俯瞰」で追って行きます。

とはいえ、音楽好きならたまらない人物たちがこれでもかと出てきて、
心をくすぐられるエピソードが満載なので、音楽が好きな人は絶対楽しめるでしょう。
(ワタシは、ストーンズとマディ・ウォーターズが遭遇するシーンでニンマリウッシッシ

でも、チャック・ベリーが淫行捕まったために活躍期間が短かったとは知りませんでした...
これも(淫行はよくないけど)、相手が白人の女の子限定だったからとゆう人種差別があったみたいですね、、、


映画の中でも、ビヨンセ演じるエタ・ジェイムズなどがドラッグでボロボロになったり、マディ・ウォーターズとハウリン・ウルフがかなりヤバイ喧嘩をしたりしていますが、
きっと現実は、ドラッグにしろ殺人などの事件にしろ、もっと洒落にならないくい激しかったのだろうなあ...と想像してしまいました。

いろいろな意味で薄口の映画ではありますが、ほどほど観やすくコンパクトに撮ることに、十分意義のある映画だと思いました。



「ナイトミュージアム2」

★★★☆

原題:Night at the Museum: Battle of the Smithsonian
監督:ショーン・レヴィ
出演:ベン・スティラー、エイミー・アダムス、オーウェン・ウィルソン

こんな博物館あったら行きたーーーい!!!
と絶対に思ってしまう、よーくできた子ども映画です。

でも、コドモ映画と侮ってはいけませんっっっあせあせ(飛び散る汗)
出演者に、新旧バカ映画の主要人物がズラリと揃っているのです〜わーい(嬉しい顔)
"旧"組は、イワン雷帝役にはクリストファー・ゲスト、アインシュタインの首振り人形の声はユージーン・レヴィのモキュメンタリーコンビ。
"新"組は、スミソニアンの警備員役のジョナ・ヒル、カスター将軍役のビル・ヘイダーのDT映画コンビ。

こうやって、作品(しかもドル箱映画)を新旧の才能を集う場にしてしまうところに、ベン・スティラーの、プロデューサーとしての手腕を感じますぴかぴか(新しい)

そして作品は、クセのある面々がそろっているにも関わらず、誰でも楽しめる良質なエデュテイメント。
歴史上の人物たちが、生きてたらこんなこと言いそう、やりそうだよなーとゆう妄想全開です。
今回はスミソニアンなので、有名な絵画や写真まで動き出しちゃうのも楽しいですねー☆

中でも、エイミー・アダムス演じるアメリア・イアハート揺れるハート
気が強くて、そそっかしくて、度胸が良くて、でもキュートで芯が強い...とても魅力的です。

オタク心満載で、クセがあるのに万人ウケし、笑いながら自然と向学心も芽生える、
子どもがいたら絶対見せたい!と思ってしまう作品でした。



「HACHI 約束の犬」

★★★

原題:Hachiko: A Dog's Story
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア、ジョーン・アレン、サラ・ローマー


「なんだかなー」とは思ったものの、
犬好きだし、監督がラッセ・ハルストレムなので観に行ってしまいました。

そして感想。

たしかに、リチャード・ギアがあの顔で、「ハ〜チ〜」とか言ってるだけの映画なのですが、やっぱり思わず泣いてしまいました(笑)

だって、ハチがかわいいんですよー。
特に、老いてボロボロになったハチの姿ったら、、、
「ああ、もうハチったら、こんなになってまでねえ、、、涙」と
完全に世話好きのおばちゃんモードになってハンカチ握り締めちゃうほど、涙腺をぐいぐいと刺激されます。


さらに、さすがハルストレム。
映像がとても綺麗です。
なかでも、"ハチ目線"のやんわりパステルカラーがついたモノクロ映像は新鮮。
自分をほっぽらかして行ってしまう先生の後ろ姿を
「おいおい、ちょっと待ってくれよー」言わんばかりに追っていたりと、ハチの気持ちがよーくわかります。

ストーリーはもうわかっているので、余計なコトは考えず
犬の可愛さとストーリーのまっすくさを純粋に楽しめる作品でした。

たまには、こーゆー素直なのもいいですねウインク



「ココ・シャネル」

★★★☆

原題:COCO CHANEL
監督:クリスチャン・デュゲイ
出演:シャーリー・マクレーン、マルコム・マクダウェル

今年は「シャネル・イヤー」なのでしょうか??
この作品以外に、もうすぐオドレイ・トトゥ主演の『ココ・アヴァン・シャネル』が公開されるし、
年末には『シャネル&ストラヴィンスキー』なんて映画もくるみたいです。

で、本作。
シャネルの洋服や化粧品はもちろん知っていますが、
ココ・シャネル本人については、正直これまでよく知りませんでした。
シャネルスーツを着た姿の写真から、
「豪華で贅沢でエレガントな女性なんだろうなー」と
今のシャネルのブランドイメージに近いイメージを勝手に抱いてました。
ところが、親に捨てられて修道院で育ち、お針子から身を立てたなんて...たらーっ(汗)

しかも、彼女の作る服は、当時の"常識"なんて吹っ飛ばすアヴァンギャルドさ。
それも奇をてらうのではなく、お洒落でしかも実用的でもあるとゆう地に足のついた、ホネのある服ばかり。
コルセットのドレスが常識だった時代に、まるでウディ・アレン映画のダイアン・キートンのような
マスキュリンスタイルで闊歩する姿はかっこよくてキュート!

でも、才能も美貌も度胸もあっても、愛情には...
これも勝手なイメージで、シャネルは華やかな恋愛関係を謳歌していたものとばかり思っていました。

生涯で唯一愛した男性にも、真っ直ぐすぎる性格が災いして好意に甘えることができず、
ようやく受け入れようとしたとき、悲劇が訪れてしまうのです。

なんだか、女性としての幸せとゆうのはなんなのかなあ...と思わずにいられませんでした。

もちろん、あれほどブランドが成功したのは、頑固なほどのまっすぐな性格と
良い意味でのプライドの高さゆえがあったからだし、
ココ・シャネルの人生そのものが不幸だったとは決して思いませんが、
あれほどの才能に恵まれていない、普通の女性だったら、
やっぱり性格は素直で、ちょっといい加減なくらいのほうが幸せなのだろうなあ、、、と思ったり。

フランス版のシャネルでは、どこに焦点をあてて、どのようなスタンスで描くのか楽しみです。



「扉をたたく人」

★★★★

原題: THE VISITOR
監督: トム・マッカーシー
出演:リチャード・ジェンキンス、ヒアム・アッバス、ハーズ・スレイマン


妻に先立たれ、覇気のない毎日をおくる大学教授のウォルター(リチャ−ヂ・ジェンキンス)。
出張でNYへ行き、久しぶりに空家にしてたマンハッタンの部屋へ行くと見知らぬ若いカップル、
ジャンベ奏者のシリア出身の青年タリクとセネガル出身のゼイナブが住んでいた。
出て行こうとする二人を見かねて、一緒に住んでもいいと提案するリチャード。
亡き妻がピアニストで音楽を愛するリチャードは、タリクのジャンベに興味を持ち、レッスンを受けるようになる。
公園でのセッションにも加われるようになったころ、ふとした誤解からタリクが逮捕されてしまい...


この作品の主演は、リチャード・ジェンキンス。
最近では、『バーン・アフター・リーディング』でブラピの上司をやってましたねー。
ものすごーく、「アメリカの保守的な中年男性」っぽい無個性なルックス...。
なので、これまでは脇で良いアジを出す役ばかりでしたが、俳優人生40年でこれが初主演!
そして本作では、その無個性な顔を100%生かして、
いかにもくたびれきった淀んだ中年が、ジャンベを通じてどんどん生き生きと変化していく様子を熱演。
なんとアカデミー賞にまでノミネートされました!!
いやー、映画のウォルターといい、ご本人といい、人生どこでどうはじけるかわかりませんねあせあせ

この作品の監督は、『父親たちの星条旗』に出演していたトム・マッカーシーで、
本作にもイーストウッドの影響がとても強く感じられます。
説教臭くならない社会的なメッセージ、そして決してハッピーエンドにはならないビターな、でも余韻を残すエンディングとか・・・

シリア出身の青年タリクは、"移民"として入管管理局の施設に入れられてしまうのですが、
その背景には9.11以降の、アメリカの移民政策の変化がある点がしっかり描かれています。
そもそも、彼が逮捕されたのも完全にいちゃもんレベルの誤解で、
それも、今のアメリカに漂う"イスラムっぽいもの"を毛嫌いする風潮からでしょう。

社会のこと、家族のこと、心の"若さ"のこと・・・
いろんなメッセージを含みつつも、ジャンベのリズムで軽快に、でもやるせなさを残しつつ見せてくれる作品でした。

そして、この映画のあとジャンベのことを調べていたら、小学校の同級生がけっこう活躍しているジャンベ奏者になっているのを発見!
せっかくなので、今度ライブに行ってみようと思ってますーあっかんべー
遊びすぎていて、今頃UPですたらーっ(汗)
でも7月、なんと3本しか映画館で映画を観ていなーいあせあせ(飛び散る汗)
ひゃ〜〜〜、ワタクシとしたことがげっそり
ここ数年(とゆうか10数年??)で最少かも、、、

まあその分、DVD三昧だったのですけどねえ。。。


・・・・・・・・・・

「サンシャイン・クリーニング」

★★★★

原題:Sunshine Cleaning
監督:クリスティン・ジェフズ
出演:エイミー・アダムズ、エミリー・ブラント、アラン・アーキン、スティーヴ・ザーン、クリフトン・コリンズ・Jr

コレ、すごーーーく気に入りましたハート達(複数ハート)
今年ベスト5くらいには確実に入る1本です。

何がイイって、とにかくキャストが抜群に良い!! 
そして脚本もとても良いです。

高校時代はチアリーダーで学校のアイドルだったのに、
当時からのボーイフレンドとずるずる不倫を続け、
シングルマザーとしてハウスクリーニングの仕事をしている姉、ローズ(エイミー・アダムズ)。
父と同居し、場末のダイナーのウェイトレスの仕事さえクビになってしまう情緒不安定な妹、ノラ(エミリー・ブラント)。
いつも怪しいベンチャービジネス(?)で一儲け企んでいる父(アラン・アーキン)。

けれど、個性的すぎる息子のオスカーが公立小学校を退学になってしまい、私立に入れるお金が必要になったローズは、
不倫相手から「事件現場の清掃業は儲かる」とすすめられ一念発起!
経験もないのに、ローズと組んで特殊清掃ビジネスを始めてしまいます。

とにかく、一家全員(とゆうか出てくる人すべて)が痛い、、、たらーっ(汗)
世間的には、ダメ人間ばかりです。

でも、そんな人たちが自分の問題に正面から向かって、
自分なりの解決とゆうか、腹のくくり方をしていく姿にじーんときます。

それにしても...「魔法にかけられて」のお姫様といい、今回の役といい、エイミー・アダムズは、"痛カワイイ"役をやらせたら、今、ピカイチなのではないでしょうか??
ほんと、カワイイけど痛い(そして身につまされる。。。あせあせ

そして、一見は困ったちゃんだけれど、実は繊細で優しいノラ役のエミリー・ブラントもイイし、
変わり者のパパのアラン・アーキンも、「リトル・ミス・サンシャイン」ほどの怪演ではないですが(笑)最高♪

さらに、ワタシがとっても気に入ったのが、ローズをさり気なーく助ける、特殊清掃用品店のウィンストン揺れるハート
ちょっと中島らもさんみたいな個性的なルックスなのですが、
「どっかで観たような...」と思ったら、
「カポーティ」で死刑囚のペリーを演じていた役者さんでした。納得〜。
ウィンストンは片腕なのですが、なぜ片腕なのかという説明は最後までナシ。
「彼は片腕なのがフツウ」という、こうゆうスタンスも好きですわー♪


どんなに人生どんづまりで、サイアクで、泥沼で、救いなんてないように見えても、やっぱりどこかに良いことがある、、、
とほっこり笑顔になれるような、爽快な作品でしたぴかぴか(新しい)

「それでも恋するバルセロナ」

★★★★

原題:Vicky Cristina Barcelona
監督:ウディ・アレン
出演:スカーレット・ヨハンソン、ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデム、レベッカ・ホール、パトリシア・クラークソン


決して大作とか傑作ではないけれど、見終わって「ふふふウッシッシ♪」とにんまりしてしまうような、小気味よい小話、佳作でしたぴかぴか(新しい)

そして、もしオンナ同士で見たら
「自分はどのタイプか?」で盛り上がること、間違いナシでしょうグッド(上向き矢印)

ワタシは、事前に公式サイトの「あなたはどのタイプ?」診断でチェックしたときも、
見終わっての感想も、完全にクリスティーナ・タイプ。
(といっても、見た目がスカーレット・ヨハンソンのような肉感的なナイスバディとゆうことではありません、念のため。
......って言わなくてもわかりますねーあせあせ

クリスティーナは、基本、恋愛体質な自由人。

セクシーな画家のフアン(ハビエル・バルデム)の誘いに、恋愛に慎重なヴィッキー(レベッカ・ホール)が逃げ腰になるのを横目に、「とりあえず試してみなくちゃ!」と好奇心丸出しであっさり乗ります。

でも...
以外と、要領とゆうか、タイミングが悪い・・・

そして、そのタイミングの悪い間に、ヴィッキーのほうがフアンと良い関係になってしまったり...
(こーゆーの、ありがちだわ、、、と遠い目)

とはいえ、恋愛体質ゆえに、クリスティーナはフアンと突然同棲を始めるのですが、
そこへ彼のエキセントリックな元妻マリア・エレーナが来てしまうから、さあ大変!げっそり

でも、クリスティーナは案外、こーゆートコの押しは弱く
(たぶん、ヴィッキー・タイプなら、「なんでこんなコトになるのよっ!」と自分の権利を主張するでしょう)、
「ま、いっかー」と、なんとなーくその状況を受け入れてしまいます。

自由だから、順応性が高いとゆうか、流されやすいとゆうか...たらーっ(汗)

そして3人で意外とハッピーに暮らしていくのですが、ある日突然、
その関係の中では、自分が主役ではない、と気づいてしまうのです。

そう決心したら、引くのも早い。

どんなにその男が好きだろうと、マリアに泣かれようと、
自分の気持ちがそうなっちゃったら、自分でもどうしようもできないのですから。

そして、次の居場所を探して、また"自由"に彷徨いだすのです。

とゆうわけで、ワタシは完全にクリスティーナに肩入れして観てしまったので、
「一見、自由で奔放に見えるけれど、実は一番不器用で居場所を見つけるまでに苦労するのはクリスティーナだよなあ...」と思ったのですが、
他のタイプの皆さんはどうだったのでしょう??

ぜひぜひ、「私はヴィッキー」「私はマリア・エレーナ」(これは少ないかもしれない...)とゆう人からも感想を聞きたいものです。
あ、あと「フアン・タイプ」という男性からもウッシッシ

でも...
この映画の一番の主役は、バルセロナなのではないでしょうか。
すべて、バルセロナの街のなせるマジックなのでしょうね。


「セントアンナの奇跡」

★★★☆

原題:Miracle at St. Anna
監督:スパイク・リー
出演:デレク・ルーク、マイケル・イーリー、オマー・ベンソン・ミラー

長い......けど、良い作品です、とっても。

この作品のベースになっているのは、第二次世界大戦中のイタリアで実際にあった「セントアンナの虐殺」と、
対ナチ戦線の最前線に立たされていた、黒人だけのバッファロー部隊。
そんな、過酷で残酷なシチュエーションの話なのに、どこか寓話的なおおらかさがあり、しかも冒頭からの流れはミステリーで、
語られるのは戦争だけではなく、当時のアメリカの人種差別問題から人と人との繋がりまで。

スパイク・リー、着々と巨匠になりつつあるのだなあ、と実感しました。

"寓話的な大らかさ"のもとになっているのは、
大きな体に優しい心の持ち主のサムとイタリア人の少年の交流。
イタリア人の少年は黒人を見たことがなく、
巨体の黒人サムをずーっと「チョコレートの巨人」と呼ぶのです。
最初にあったとき、サムのほっぺたをペロッとなめてしまう可愛さったら。

そして、サムたち黒人部隊がイタリアの村で一時避難すると、
村人たちは、彼らを"ごく普通の人間"として迎え、
村のダンスパーティにも招きます。
イタリア人なので、とうぜんみんな白人。

「俺、白人と踊ったのはじめてだよ」とある兵士はつぶやき、
アメリカ本国でさえ感じなかった"自由"をそこで感じるのです。

そんな矛盾を感じながらも、黒人兵たちは祖国を愛して
「アメリカのために戦う」と言い切ります。
ボンクラな白人上官は、彼らの命を軽視しきっているというのに。

でも、だからこそ、当時の黒人兵たちは誇りを持って戦ったのでしょう。

いろいろな戦争映画はありますが、このように黒人兵の視点に完全にフォーカスを絞った作品はなかったのではないでしょうか?
(わたしが知らないだけならすみません。。。)

なんとなーく、こういった作品が作られるようになったことも、
オバマ大統領政権になったことのと、どこかで関係があるのかしら、、、と思ったり。

時代が、そうゆう空気になってきているとゆうことなのでしょう、きっと。
若干、鑑賞本数が少なかった6月たらーっ(汗)
忙しかった...とかそーゆーわけではなく、単に観たい映画が少なかったからです涙
だって、余命〜とか、Ro〜とか、トランス〜とかには、あまり食指が...
(面白かった方、スミマセン、、、あせあせ(飛び散る汗)あくまで、ヒネくれた私の趣味です)

7月は観たい映画がもっと少なそうで、不安......たらーっ(汗)


・・・・・・・・・・



「路上のソリスト」

★★★☆

原題:The Soloist
監督:ジョー・ライト
出演:ジェイミー・フォックス、ロバート・ダウニ--・Jr、キャスリーン・キーナー


ロサンゼルス・タイムズの人気コラムニスト、ロペス(ロバート・ダウニ--・Jr)。
仕事もプライベートも行き詰まり気味だった彼が、路上でバイオリンを弾く挙動不審の浮浪者ナサニエル(ジェイミー・フォックス)に出会う。
怪しいと思いつつも彼の奏でる音色にひかれ、話を聞くと、ジュリアードにいたという。
ネタになるかも...という思いから、半信半疑でジュリアードに電話すると、中退者のリストに彼の名があるという。

ネタとして、と同時に、彼の音楽的な才能にもひかれていくロペス。
やがて、彼のことを書いたロペスのコラムは大反響を呼ぶ。
だが、統合失調症であるナサニエルが求める幸せと、ロペスが考える幸せは、あまりにも違っていて......


映画紹介には、
「ロサンゼルス・タイムズの記者スティーヴ・ロペスのコラムを基に、
路上に暮らす天才音楽家ナサニエル・エアーズとロペス自身の心揺さぶる魂の交流を描いた人間ドラマ」
とありましたが、この言葉から受ける印象とは、ちょっと違います。

実話とゆうのは本当・・・でも「心揺さぶる魂の交流」というありがちな説明でイメージする、がっつり抱き合って涙を流すような、いわゆる「感動モノ」ではないのです。
確かに二人はぶつかり合い交流するけれども、決して「共感」には至りません。共感できない、、、とわかった彼岸で生まれる友情とゆうか、信頼関係とゆうか。。。
そんな、キレイごとではない真の魂のぶつかりあいのリアルさ。
ゆえに、その切実さ、スリリングさに感動しました。

さすが、『つぐない』のジョー・ライト。一筋縄ではいきませんぴかぴか(新しい)

そして、演じるロバート・ダウニ--・Jrとジェイミー・フォックスのうまさ!
特にロバート・ダウニ--・Jrは、ぜんぜん「いい人」ではなく、
ちゃんとソロバン勘定しながら動く、やさぐれた、でもどこかに"真実"もある複雑な主人公をすばらしく演じていました。

いろいろ、人生経験を積むものですね、、、




「天使と悪魔」

★★


原題:Angels & Demons
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド

コレ、ワタシが観る趣味としてはかなりギリギリ(アウト?)なのですが、
あまりに観る映画がなくて観てしまいました(爆)

そして感想。

イタリアに行きたーーーーーーーい!!!

以上、終了。

・・・たらーっ(汗)

いや、冗談じゃなくて、ホントにこれだけの感想ですあせあせ
でもこの映画、実はこの感想でイイんじゃないんでしょうか??(って、怒られそうだわ)

だって、コレ、どうみたって、観光地とタイアップした
火サスとか土曜ワイドとかでの「湯けむりなんちゃら殺人事件 〜○○警部の事件簿・その○〜」のイタリア版って感じ。
とーぜん、トム・ハンクス演じるラングドン教授が、○○警部補。
そして彼をアシストするインテリ美女。
二人がローマの観光地を駆け巡り、わかりやすーいストーリー展開の中で事件を解決していく。。。
だったら、これを見たヒトが「イタリア行きたい!」と思えば、観光誘致作戦として成功ではないかと(汗)。

ストーリー展開はそう、ある意味、脚本のお手本のようなコテコテさです。
冒頭でラングドン教授が泳いでいる⇒噴水に落ちた司教を泳いで助ける(泳ぎが得意だから)
案内しているユアンが、唐突に「自分は入隊してヘリ部隊にいたんですよー」と身の上話⇒ローマを爆破から救う(フリ)ためにヘリを運転
と、みごと(?)な伏線...とゆうか辻褄のあわせっぷり。

まあ、イロイロ突っ込みどころ満載なのですが、なのである意味とても楽しめました。
前作よりもテンポはいいし。
ただし、ユアンは最初からアヤシすぎてバレバレですが。

ただしひとつだけ、どうしても許せないところが。。
それは、事件解決のために、インテリ美女がバチカン図書館の超重要資料の古い書物をビリッとやぶるシーン。
いくら時間がないからって、本やぶっちゃいけないでしょう!!!
そんな昔の書物って、芸術品と同じなのに!!!

あーゆーのは、著者のアメリカ人的な合理主義とデリカシーの欠如かしら...とつい偏見に満ちた見方をしたくなりました。
(破った彼女はイタリア人とゆう設定でしたが)





「愛を読むひと」

★★★

原題:The Reader
監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス、レナ・オリン


どうして、男の人は、こうしたほうがいい、と分かっていることをやらず、
後から、「やればよかった」と後悔するのでしょう。

そのために、女の人が絶望し、取り返しのつかない行動をとってしまった後で・・・

"Only unfulfill love can be romantic."

とは、「それでも恋するバルセロナ」の女ったらしの画家が言うセリフ(by 予告編)ですが、
真逆な性格のように見えるこの作品の主人公の行動を見ていて、
思わず、このセリフを思い浮かべてしまいました。
結局、女ったらしだろうが、不器用に見えようが、
男の人の心のどこかには、こんな思いが、あるのではないかしら...と。

やはり、男の人は、残酷なロマンティストで、
女の人は、もろい現実主義者なのですね。

しみじみ、そう感じました。


原作も読んだのですが、本は"密室"なので、それでもわりとすんなり主人公に感情移入できたのですが
映画のほうでは、主人公のずるさ、とゆうか弱さが目についてしまって・・・。

たぶんその一因は、本では丹念に描かれている大事な(とワタシは思った)シーンが
映画ではあっさりスルーされていたり、蛇足な展開になっていたからかもしれません。

あっさりスルーされていたのは、ハンナ(ケイト・ウィンスレット)のある「秘密」について、裁判官に言ったほうがいいかどうか迷っている主人公が、決心するところ。

原作では、哲学者の父との、哲学的な会話がポイントになっているのですが、映画では、ばっさりカット(教授との会話にチラッと盛り込まれていますが)。
なので、なんで話さないのか、結局よくわからないことになっています(苦笑)。

このシーン、それまで関係が薄かった父との唯一の交流という意味でも、大事なシーンと思ったんですけど。。。
映画としては、地味すぎて、絵的に難しいのでしょう。

その逆に、絵的に良いから追加されたであろう、ラストはどうかなあ、、、と。
ワタシは、あそこには主人公ひとりで行ってほしかったです・・・





「レスラー」

★★★★

原題:The Wrestler
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェルウッド


これは、もう、見終わった後、言葉が出ませんでした。

あまりにも、痛く、重い......。

マスコミ等々で言われていることですが、
ドキュメンタリー的な手持ちカメラの映像と相まって、
主人公のボロボロの後ろ姿と、演じるミッキー・ローク本人の人生とを、つい、重ね合わせて見てしまいます。


かつて、マジソン・スクエア・ガーデンを満員にするほど、超人気レスラーだった、
ランディ・"ザ・ラム"・ロビンソン(ミッキー・ローク)。
今はかつてのような栄光はなく、スーパーマーケットのバイトで生計を立てながら、週末は場末のリングに立っている。
しかしある試合の後、常用していたステロイド剤の副作用で心臓発作を起こし、「これ以上リングに経ったら命の保証はない」と言われてしまう。

なじみのストリッパー、キャシディ(マリサ・トメイ)にすがろうとするも娘に会いに行くよう諭され、
不器用にプレゼントを選び、なんとか娘との再会を果たすランディ。
最初はかたくなだった娘(エヴァン・レイチェル・ウッド)も、父の真摯さにほだされ、夕食を一緒に取る約束をする。

引退しても、なんとかうまく行く......そう思えたのも束の間、
恋愛に踏み切れないキャシディに振られ、その腹いせにとった行為のために、娘との約束をすっぽかしてしまう。
行き場のなくなったランディの帰るところはリングだけ......


先日、これを観たとゆう男性の知り合いから、
「この主人公は、女のヒトから観てどうなの? 
身勝手に見えるんじゃないの??」と聞かれました。
確かに、身勝手で、近い存在(恋人とか父親とか)だったらサイテーですが、距離をもって見る限り、「愛を読むひと」の主人公より、こちらの主人公のほうがワタシは好きでした。
最低・サイアクな状況でも、少なくとも、どうにかしようとあがき、行動するのですから。
たとえ、結果的に台無しにしてしまったとしても......


映画冒頭のランディは、不遇な生活をしているとはいっても、精神的にはかなり"健全"です。
不器用ながらもスーパーのバイトを真面目にこなし、仲間や近所の子供からも愛される人気者で、
場末とはいえ、体のメンテナンスも怠らず、職人さながらのプロ根性で試合に臨む日々に、
満足ではないにしろ、それなりの幸せを感じているように見えました。


でも、"かつての彼"がどんな人間で、特に家族にどんな仕打ちをしてきたのか...
それは、映画の端々からうすうす察せられます。

疎遠になっている娘は、女性の恋人と同居しています。
同性愛の人がみんなそういったトラウマがあるわけじゃないのは分かっていますが、
たぶんこの場合は、男性不振になってしまうようなひどいことを、妻や彼女にしてきたのだろうなあ、と。

そして、やっと取り付けた彼女との約束をやぶってしまったあの行為......。
きっと、かつてはあんなことが日常茶飯事だったのだろうと思わざるをえません。

彼は、仕事に対しては完璧にプロフェッショナルだけれど、プライベートに関しては、どこかとても、甘い、、、

たぶん、ランディのこういった"甘さ"(=やさしさ)は、
彼のスター性や、周りの人から愛されるチャームのもとでもあるのでしょうけど、
近くにいる人にを犠牲にしてしまうこともあるし、心の弱さにつながってしまうのではないでしょうか。

甘さは魅力だけれど、それをコントロールする強さが必要......。
でも、もしかしたら、それはランディのような不器用な人間にはない"狡さ"(=強さ)なのかもしれません。

そして、そんな甘さや不器用さは、ミッキー・ロークそのもののようにも思えました。
もしかして、あの"猫パンチ"試合も、甘さゆえに断れず、踊らされた結果なのかなあ、、、なんて思ったり。
(彼自身「俺には、スターという立場をコントロールする力がなかった」と言っていました)

そして、「かつての」といえば、本作でシングル・マザーのストリッパーとして、
素晴らしい肢体を見せてくれているマリサ・トメイ。
かつては、どちらかというと清純派でアイドル的な女優だった彼女が、こんな役に挑むとは......。
なんだか、はぁ〜〜......とため息をついてしまいました。
でもこちらは、可愛い顔立ちはそのままに、"かっこいい姐さん"女優になったという、むしろ嬉しい意外性かも。

とはいえ、この作品での二人の姿に、「路上のソリスト」に続き、「人生、いろいろ経験するものだなあ」と感じざるをえませんでした。
(そういえば、マリサ・トメイは「オンリー・ユー」とゆう可愛い映画でロバート・ダウニー・Jrと共演していましたね。
これも感慨深いなぁ......)


その他にも、つい「ヤラセ」と見くびりがちな、プロレスのリアルさ
(筋書きはあっても、殴りあったり、血を流している「体」は本物ですもんねえ...)や、
懐かしすぎる音楽(80年代ハードロック!!)など、
いろいろ感じ、考えさせられるところがあまりにもたくさん、、、

こんなに長々書いてしまったのも、思うところが多すぎて、まだまだ消化不良だからです。

ぜったいに、もう一回、映画館に観に行きますダッシュ(走り出す様)





「サガン -悲しみよ こんにちは-」

★★★

原題:Sagan
監督:ディアーヌ・キュリス
出演:シルヴィー・テステュー、ピエール・パルマ--ド、ジャンヌ・バリバール

「悲しみよ、こんにちは」と言えば、女子はかならずと言っていいほど、
中学か高校のころに読み、少女のアンニュイに浸ったのではないでしょうか。
もちろんワタシも、ご多分にもれず。
中高のころはサガンを読みふけり「いつか、こんなオトナの恋愛がわかるのかしら...」と逡巡していましたあせあせ

そんな"少女の憧れ"だったサガンの、実は孤独で、繊細な真実の姿が生々しく描かれています。

巨万の富を得て、ハデに豪遊する生活を続けながらも、プライベートでは2度の結婚に失敗。
いくら男性に愛を求めても、その愛をとどめることはできなかったサガン(しかも2度目の夫の恋人は男性、、、)。

本当は極端に寂しがり屋で、誰かに傍にいてもらわなくては壊れそうだった彼女が見つけた心安らげるパートナーは、元モデルでデザイナーのペギー。そう女性です。

でも、彼女との安定した関係の中でも、
自動車事故の後に痛み止めとして処方されたモルヒネをきっかけに陥った麻薬への依存はなおらず、
生涯、肉体的にも、社会的にも、経済的にも彼女をボロボロにしていきます。


サガンの生き方や人柄、行いは、決して誉められるものではないし、
「カッコいい」とマネすべきものではないかもしれないけれど、
小話として軽く見られがちな彼女の作品の裏には、
「書く」ということに対して、こんな壮絶で切羽詰ったリアルな生き方があったのだということ、
そして、彼女の生き方そのものが、もしかしたら一番の作品(文学)だったのではないかということを
淡々と受けとめ、考えてしまう1本でした。

しかし...
サガン役のシルヴィー・テステュー、ホントにそっくり、、、
のところやや落ち着かなかったため、今頃アップたらーっ(汗)
落ち着かない...と言うわりに、映画は結構しっかり観てるなあ...あせあせ

・・・・・・・・・・

「レイチェルの結婚」

★★★☆

原題:Rachel Getting Married
監督:ジョナサン・デミ
出演:アン・ハサウェイ、ローズマリー・デウィット、デブラ・ウィンガー


この作品の脚本を書いたのは、名匠シドニー・ルメットのお嬢さんのジェニー・ルメット。
「シドニーが忙しくて、これを監督できなくてよかったよ」とジョナサン・デミが冗談混じりに言うほど、
デビュー作とは思えない、シビアでリアルなのに温かい家族ドラマでした(ある批評には「チェーホフのようなドラマ」とありました)。

"優等生"の姉レイチェルの結婚式に出席するために、麻薬の厚生施設から出所してきた"問題児"の妹キム。
キムが麻薬の溺れてしまったのは、家族に起こったある悲劇がきっかけになっていて、
彼女自身はその罪悪感をいまだにぬぐい切れず、家族もまた、腫れ物を触るように彼女に接している。
お祝いの明るいムードの中で感じる孤独感、そしてまた、そのお祝いムード自体にも漂う、どこか取り繕うようなぎこちない空気。
そして、父の愛情をめぐる姉妹の対立や、
離婚して家を出た母との距離感、
その"悲劇"の片鱗が、あらわになっていく。。。

近いからこそ遠い「家族」という存在が、
手持ちカメラの粗く生々しい映像で、リアルに描かれます。

この作品では、これまでどちらかというと"優等生"なイメージの強かったアン・ハサウェイが
自意識が強く、繊細で、エキセントリックな妹役に挑戦し、
印象的な大きな目を黒のアイラインでさらに強調し、
それを涙でぐしゃぐしゃにしています。
アカデミー賞ノミネートも納得!の印象的な演技でした指でOK

でも...エキセントリックな妹の影に隠れて、逆に尻拭いばかりをさせられる姉レイチェルの
より深い(かもしれない)屈折や辛さも、すごく共感できます...
エキセントリックなほうについ目がいくし、
手をかけたくなりますからねぇ。
その影で、ガマンせざるを得ない立場の辛さって...。

家族ゆえの居心地の悪さとか、
結婚式という特殊な場での偽善的なムード、
そして最後に迎える家族だからこその和解など、
キレイ事だけではない家族のドラマ、ワタシは好きでした。



「スラムドッグ$ミリオネア」

★★★★


原題:Slumdog Millionaire
監督:ダニー・ボイル
出演:デヴ・パテル、マデゥル・ミッタル、フリーダ・ピント

これはもう、言わずもがなですね〜ほっとした顔
ムンバイに住む貧しい青年ジャマールが「クイズ・ミリオネア」に出演し、全問正解を前にして、
「なぜ教養もない若造が全問正解なんてできるんだ」と不正を疑われ、拷問にあい、その"事実"が明らかになっていくというサクセスストーリーです。
でも、「全問正解して大金を得ること」が"サクセス"ではないところがロマンチックですぴかぴか(新しい)

取り調べを受けている"今"と、クイズ番組に出ている"近過去"と、ジャマールの生い立ちの"過去"という3本のストーリーが、
絶妙に絡み合うストーリーの上手さ。
そして、あのダニー・ボイルならではの疾走感!!
エンターテインメントとして十分楽しめる内容からこそ、
有名な俳優が出ているわけでもなく、舞台もインドのムンバイなのに、
アメリカでも受け、アカデミー賞を総なめにしたのでしょう。

その疾走感をサポートする音楽もとっても良いでするんるん
エンドロールは、ボリウッド映画ばりのキャスト総出演のダンスで、思わず顔がニンマリでしたウッシッシ
(ウチの母もこのダンスシーンがお気に入りハート



「デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく〜」

★★★

原題:Duplicity
監督:トニー・ギルロイ
出演:ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェン、トム・ウィルキンソン、ポール・ジアマッティ

初監督作「フィクサー」でアカデミー賞を獲ったトニー・ギルロイの新作!ということでかなり期待していたのですが...
うーーーん、すごく面白かったけど、ちょっとヒネリすぎ??

でもこのスパイ合戦の舞台が、もったいぶった政治の世界とか、
いかにもなコンピューター業界じゃなくて、
「トイレタリー業界」というのが、今っぽくナマナマしくてよいですねー。
確かに、日々使うものなので、その動く金額ときたらハンパじゃないですもんねえ。。。

CEO同士がいがみあい、常に相手を出し抜こうと日々画策している、
トイレタリー業界のトップ2社。
ある日、そのうち1社が「とんでもない新製品を開発した」という情報がライバル会社に流れる。
そこで、スパイを潜入させることに......。
(この「とんでもない新製品」も「なるほど〜〜」と納得しつつ脱力するようなモノなのですがたらーっ(汗))。

両社のスパイを演じるのが、ジュリア・ロバーツとクライヴ・オーウェン。
二人は敵同士...のはずなのに、実はカップル。
スパイ同士のカップルなんて騙し合いの連続で、ドコまでが本心かまったくわからない奇妙でややこしい関係。

しかも、二人で組んで企業を手玉にとろうとしたものの、さらに上手が......
と、もうめちゃくちゃややこしい、一筋縄ではいかないストーリー。

すごーーーーーく良くできた脚本だし、"大人の娯楽"としてはスバラシイのですが、
あまりにも「騙しあい」が多すぎて、結局、何も残らないのが残念なところ。

面白いけれど、見終わった後、ちょっとむなしくなりました・・・たらーっ(汗)


「ブッシュ」

★★★

原題:W.
監督:オリヴァー・ストーン
出演:ジョシュ・ブローリン、エリザベス・バンクス、ジェームズ・クロムウェル、エレン・バーンスティン、リチャード・ドレイファス

この「ブッシュ」とは、あの史上最低のアメリカ大統領、ジョージ・W・ブッシュです。
当然、在任中は、「どーしてあんなバカが大統領に・・・」とワタシも大キライだったのですが、
この映画を見ると、あまりにもバカ...というか人間臭すぎて、「案外いいヤツかも...exclamation & question」と好意的に見そうになりました。

とにかく、子どもの頃から自他ともに認める「超ダメ息子」。
逮捕歴はあるわ、酒場のおねーちゃんに手ぇ出してもめるわ、職は転々と変えるわ、挙句にアル中になるわ......。
「金持ちのバカぼんぼん」と言うには、アウトサイダー感ありすぎです。

パパ・ブッシュからは冷たい言葉しか浴びせられず、出来のいい弟こそ父の跡をつぐと誰もが信じている中、
ある日、神の「お告げ」を聞いて、大統領になろう!と決意。

そう一念発起してからは、アウトサイダーな過去をフル活用(?)して、「ごく平均的なアメリカ人」の感覚で政治にも臨んでいきます。
なので案外、リチャード・ドレイファス演じるチェイニー副大統領みたいな古ダヌキと比べると、「バカ正直」にさえ見えました。

ただ、ブッシュの「ごく平均的なアメリカ人」的な真っすぐさは、世界のスタンダードからはかけ離れていた、と。

「お告げ」を信じて、器ではないのに大統領に立ってしまったブッシュを選んだということは、
結局、当時のアメリカが、それだけ単純でシンプルなものを望んでいた、ということなのでしょう。

ラスト、大統領という職・立場は「個人」を軽々と飲み込んでしまうのなのだなあ、、、と感じました。

 
「鈍獣」

★★

監督:細野ひで晃
出演:浅野忠信、南野陽子、北村一輝、ユースケ・サンタマリア、真木よう子

うーーーーん、、、
面白くない...こともないんだけど、、、どうなんでしょう??
このテの"奇抜さ"は、(映画としては)もうあんまり目新しくないかも、、、
舞台なら、また違うのでしょうけれどねえ冷や汗

でも南野陽子さんの、体をはった熱演はすごいです!
「このブス!!」と罵られまくり、
愛人のダメ男のために、殺人(未遂)までイヤとは言えずやってしまう、一途な献身ぶり...。
もう、イタすぎます。。。たらーっ(汗)


「お買いもの中毒な私!」

★★★★

原題:Confessions of a Shopaholic
監督:P・J・ホーガン
出演:アイラ・フィッシャー、ヒュー・ダンシー、ジョーン・キューザック、ジョン・グッドマン、クリスティン・スコット・トーマス


コレ、超楽し〜〜〜いハート達(複数ハート)
完全なガールズ・ムービーですが、そのどこがワルイ!!!と開き直っちゃうくらいです(笑)

でも、ただのガールズ・ムービーといってあなどってはいけません。
本作の監督、P・J・ホーガン、前から大好きなんです〜♪
デビュー作は、トニ・コレットが理想の結婚を求めるアバ・ファンの女の子を怪演(?)した「ミュリエルの結婚」、
そして、ハリウッドに移ってからは「ベスト・フレンズ・ウェディング」と
「オマエは"結婚"オタクかーーーーーっっ!」と突っ込みたくなるほど、結婚ネタ多し。
しかも、案外ブラック(というか、イジワル)ウッシッシ

そして、今回もご多分に漏れず、主人公レベッカの親友スーズの結婚式が。
これもいつもながら、ブライズメイドのドレスがめちゃくちゃかわいかったです。
今回、レベッカが着るドレス、かなり個性的だけど(7色のペチコート付き!!)
「欲し〜〜〜い!!!! 多分、Gジャンとあわせたらめちゃめちゃカワイイっっっ目がハート」とテンション上がりっぱなしグッド(上向き矢印)でした。
さすが、パトリシア・フィールド!!

ただ、残念なのは、主人公レベッカを演じるアイラ・フィッシャーが、ややキルスティン・ダンスト系の顔なので、
パトリシア・フィールドの選ぶ個性的な衣装に、ちょっと負けていたような・・・たらーっ(汗)

むしろ、スーズ役を演じた、クリステン・リッターのほうがだんぜんワタシの好み揺れるハート
大きな目の、ビックリ人形みたいな顔がキュート!

そして、レベッカの両親役を演じていたのが、ジョーン・キューザックとジョン・グッドマンというナイスな組み合わせなのですが、
「え??ジョーン・キューザックが、こんな大きな娘のお母さん??
」と、これにはちょっとショック。。。げっそり

ストーリーは大体どおりの素直なモノですが(でもワタシ的には「いててててあせあせ」なトコロありまくりでしたが)、
ディテールの懲り方で楽しみ倍増!の作品でしたl。


「消されたヘッドライン」

★★★★

原題:State of Play
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ラッセル・クロウ、ベン・アフレック、レイチェル・マクアダムス、ヘレン・ミレン、ロビン・ライト・ペン


政界の腐敗に挑戦しようとする若手国会議員(ベン・アフレック)。その女性アシスタントが事故死し、議員とのスキャンダルが発覚。
また同日には、運び屋の殺人が起きる。一見、無関係に見える事件を追っていた、ワシントン・グローブ紙の
ベテラン記者カル(ラッセル・クロウ)と新人記者デラ(レイチェル・マクアダムズ)。
議員と大学のルームメイトだっカルは、彼の潔白を信じて調査を進めていくと、
スキャンダル自体が「仕組まれたもの」だったとわかる。
そして、無関係に見えた二つの事件にも接点が。
すべての背後には、戦争請負会社とアメリカ政界の癒着という、太刀打ちできない巨大が壁があった......

コレ、プレス資料の翻訳のお手伝いをさせていただいたクセに、あんまり期待していませんでした。
というのは、もともとはBBCの「ステート・オブ・プレイ」という人気ドラマシリーズで(NHKでも放映されていたらしいです)、
それを短くしているだとすると、当然、かなりはしょっちゃったりして、ムリがあるだろうな、、、と。

ところが、まあ、モトを見ていないので比較はできないのですが、少なくともコレだけ見れば
どんでん返し、どんでん返し、どんでん返しが小気味よく展開し、めちゃくちゃ面白かったですぴかぴか(新しい)
どんでん返し...といえば、上に書いた「デュプリシティ」もなのですが、
実はこちらの脚本チームの一人が、「デュプシティ」のトニー・ギルロイ。
こーゆー入り組んで「結局、誰が味方なの??」とゆう作品が得意(好き??)なのですねー。
そのストーリーさばきの手腕は凄いです。

ただ、一番最後のどんでん返しは、展開が急すぎて「え?ええ???」となってしまうかも...。
最後まで、しっかり、ぱっきり、しゃっきりして見ることをオススメします。
イベントやらなにやらで慌しくすっかりUPが遅れてしまい、
今頃4月後半たらーっ(汗)
意味ないじゃーーーん、な感じですが、備忘録なのでお許しを、、、あせあせ


・・・・・・・・・・



「バーン・アフター・リーディング」

★★★★

原題:Burn After Reading
監督:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジョン・マルコヴィッチ、フランシス・マクドーマンド、
   ティルダ・スウィントン


大好きなコーエン兄弟の新作。
"おバカ三部作"(しかもその全部にジョージ・クルーニーが出てる!)のラスト、、、とのことですが、
いや〜、オトナのコメディですねぇ。

はっきり言って、登場人物全員がダメ人間。
なのに自分では、ものすごーく賢いつもりで策を練ったり、
状況を一番よく把握しているつもりになって
コソコソ裏で画策するみみっちさといったら、、、

でも、「ったくしょーがねえなあ」と笑っちゃうような、
オトナの余裕というか、達観というか、悲哀がたっぷりで、
なんともビターな大人の笑いです。

そして、別の意味で"オトナ"の笑いにしているのは、
ジョージ・クルーニー演じるハリーのエロキャラっぷりでしょう。
彼が懸命に発明しているものといったら......
もうバカ(エロ??)すぎ〜〜〜あせあせ(飛び散る汗)
(ホントにNYのそのテの博物館にあるらしいですあせあせ

本当は妻を愛しているのに、出会い系サイトでお気楽な不倫を
繰り返していたら相手が本気モードに入ってしまい、
おまけに信じていた妻もなんと...と
まさに八方ふさがりになるハリー。
もう身から出たサビ以外のナニモノでもありませんが、
男のヒトって、みんなこうなのでしょうか??
(まあそうですよねえ、きっと、、、溜息)

そして、そのハリーと好対照なのがブラピ演じるチャド。
フィットネスクラブに勤めるチャドは典型的な筋肉バカ&童貞。
頭まで筋肉でできてるタイプですねー。
人間、カッコよさというのは顔の造作だけではないのだなーと
改めて実感しました(苦笑)

そんな筋肉バカが手玉に取ろうとするのが、
アル中の元CIAのオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)。
このアル中のダメ夫に見切りをつけようとしているのが、
女医のケイティ(ティルダ・スウィントン)で
ケイティの不倫相手がハリーで、、、
ともう「世間は狭い」の典型です。

そして、こんなダメな大人たちが目の色変えて
大騒ぎするモトになったものはといえば・・・
「こんなモノのために...」と情けなすぎて脱力です。

監督、役者の芸達者ぶりを堪能できる、
ヒトクセもフタクセもあるコメディでした☆



「レッドクリフ Part II --未来への最終決戦--」

★★☆


原題:RED CLIFF: PART II/赤壁
監督:ジョン・ウー
出演:トニー・レオン、金城武、チャン・チェン

Iのほうはあんなに堪能したのですが...
イエ、映画が悪いのではなく、
ワタシが体もココロも疲れきった状態で観に行ったのが悪かったのです。
ココロがカラカラになっていると、
ぜんぜん内容が入ってこないのですねー。
おまけに風邪薬でぼーっとしてたし、、、
ただそんな状況でも、周瑜と小喬の愛には心打たれました。

DVDになったらもう一度見直そうかなあ、、、たらーっ(汗)


「グラン・トリノ」

★★★★

原題:Gran Torino
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アニー・ハー

監督、主演のクリント・イーストウッド、あのお年でどうしたあれほど力のある作品を作れるのでしょう。。。
まるで、昔の不器用で無骨ででも筋の通った侍のような
主人公、作品です。

書きたい思いはたくさんありますが、
上記同様の理由であまり書く気持ちになれないのでこれだけ。

妻に先立たれ、子ども達から頑固者と疎んじられ、
昔からすんでいた地域は自分たち「白人」がマイノリティ化し、
かつて勤めていたフォードは凋落し、息子たちの乗る車はトヨタ。
そんな中で心を通わすことになったアジア人の姉弟のためにくだす、
あの決断...。

"滅びゆくもの"の美学が凝縮されたような、硬質な作品でした。




「いとしい人」


原題:Then She Found Me
監督:ヘレン・ハント
出演:ヘレン・ハント、コリン・ファース、マシュー・ブローデリック、ベッド・ミドラー


これ、ある年代のヒトにとってはすごい映画ですねー☆
だって「フェリスはある朝突然に」と
「アナカン」が一緒に出てるんですから!
しかも、フェリスが元夫でアナカンが今カレ。
うーん、妙に感動、、、、

そして、育ての母が亡くなった直後の主人公(ヘレン・ハント)の前に
突然あらわれる実母がベッド・ミドラー。
彼女はトークショーの人気司会者で、
子どもを捨てざるをえなかった自分の"悲しい過去"を
番組で涙ながらに話していたり、
「あなたのお父さんはスティーブ・マックイーンなのよ」といったりの大ボラ吹き...というか
天性のエンターテイナー(まったく悪気なくウソをついているから)

まさに!のハマリ役でした。

こんなナイスなキャスティングになったのも、
主演のヘレン・ハントの初監督作品だからでしょう。
彼女の人柄のなせる業ですね、きっと。

そして、主人公のエイプリルが抱える悩みや、
つい犯してしまう過ちのリアルさも、
この世代の女性が描いているからこその痛さがありました。

基本はコメディですが、ヘレン・ハントの真面目さ、
真摯さが(良い意味で)反映された作品。
かなり、身につまされましたたらーっ(汗)

ゴールデンウィークで遊びほうけていたら、いつの間にかこんな日にちに...げっそり
まあおヒマな方とお好きな方はご覧くださいませ〜ハート達(複数ハート)
(あんまり長くなってしまったので2回にわけます、、、)

・・・・・・・・・・

「チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室」

★★★☆

原題:Charlie Bartlett 
監督: ジョン・ポール
出演:アントン・イェルチン、ホープ・デイヴィス、カット・デニングス、ロバート・ダウニー・Jr

軽〜いキモチで観に行ったのですが、いやー、面白かったですぴかぴか(新しい)

有名私立高校に通うお坊ちゃんのチャーリーは、飛びぬけて頭がいいのに、その頭の良さを使って校内で偽造免許を売りさばき、退学&転校を繰り返す日々。
とうとう受け入れてくれる私立高校もなくなり、遂にストリート感覚あふれる公立高校へ転校することに。
そこでは、ブレザー姿のチャーリーは、とーぜんまったく異色の存在。
みんなから奇異の目で見られ、不良にトイレでシメられる始末。
そんな心のキズを癒すために、ホームドクターの精神科医から処方されたクスリがモトで彼の高校生活は一変。
チャーリーは、男子トイレでクスリを売り始める。
しかも、単に売るだけではなく、一人一人の悩みを親身に聞きながら処方するので、校内の「カウンセラー」として影響力を強めていく。
そんなチャーリーの姿が面白くないのは、校長(ロバート・ダウニー・Jr)。ただでさえ、鼻持ちならないクソガキなのに、おまけに自分の娘がチャーリーと付き合っているとわかり...


この、ロバート・ダウニー・Jrのブチ切れ演技がよかったですねー。
若い頃に、自分もさんざん悪さをしてきたのだろう...と容易に察せられる崩れっぷり(しかもアル中)。自分が悪行を重ねたがゆえに、娘の身がよけい心配になるという"身から出たサビ"の父親の葛藤をよーく表現していました☆

しかしこのチャーリー、頭がよくてかなりヒネた策略家なのに、
実はとてもピュアで性格がよく、醒めているかと思えば、「人気者になりたい」と自意識が強く、
大胆不敵な行動も、実は、心にポッカリ開いた穴を埋めるため...
と、まさにTeenage Depression じゃあありませんかー。

かなりヒネリの効いた作品なのに、
アメリカでスマッシュヒットになった、とゆうのも納得☆
さすが、監督は「40歳の童貞男」チームだったジョン・ポール。
ヴィレッジ・ヴァンガード的サブカル加減をよーくわかっていらっしゃるあせあせ
でもきっとこのヒト、「フェリスはある朝突然に」とか「ブレックファストクラブ」あたりの青春映画、好きだったんだろうなーとも思ったりウッシッシ


ひさびさに、シネパトスに行けたのも嬉しかったです〜目がハート



「フロスト×ニクソン」

★★★★

原題:Frost/Nixon
監督:ロン・ハワード
出演:フランク・ランジェラ、マイケル・シーン、ケヴィン・ベーコン、オリヴァー・プラット、サム・ロックウェル

これ、めちゃくちゃ面白かったですexclamation ×2
この作品、もともとはトニー賞をとった舞台劇だそうですが
さすが"映画ならではの見せ方"を十分心得ているロン・ハワード、
映画でしたできない映像を随所に使っていたように思いました。

メインのキャストは舞台のままだそうで、
デヴィッド・フロスト役はマイケル・シーン(「クイーン」でブレア首相をソックリに演じてましたねー)、
ニクソン元大統領役はフランク・ランジェラ。
この二人、そして取り巻くブレインたちが繰り広げる頭脳戦はもう、
大人ならではの心理エンターテインメントです!!!
でも、そんな周りのには単なる闘いを超えた、人間臭い絆が生まれ、それがその後も続いたというエピソードは心に染みました。

見終わった後、こちらまで、全力で気持ちのいい闘いを終えたような、不思議な爽快感があります。

そうそう、コレを観て、あのダイアン・ソイヤーがニクソン側のブレインの一人だったと知りました。
ビックリです・・・



「ある公爵夫人の生涯」

★★★

原題:The Duchess
監督:ソウル・ディブ
出演:キーラ・ナイトレイ、レイフ・ファインズ、シャーロット・ランプリング

まあ、女の人が好きそうな映画ですねー...ってお前もオンナだろーっ衝撃と突っ込まれそうですがあせあせ
でも、
「ダイアナ妃の祖先にあたる美しくも賢い貴婦人が、同じように夫の愛に恵まれず、夫の不義のために自分も道ならぬ恋に身を焦がす」...なんてまさにド直球で女性好み。
宝塚なんかでやっちゃっても良さそうなくらいです。

キーラ・ナイトレイ演じる公爵夫人のジョージアナは、
美しいだけではなく、政治にも熱心で、しかも飛び切りお洒落なファッションリーダー。
ところが夫デヴォンシャー公爵(レイフ・ファインズ←こんなダメ男役めずらしーー!!!)は政治や革新的なこと、知的な会話を好まず、夫婦関係は冷え切った状態...たらーっ(汗)

これを見てつくづく思ったのは、男女の関係って、相性とゆうか組み合わせなのだなぁということです。
ジョージアナにしたって、ダイアナ妃にしたって誰が見たってパーフェクトなのに、それゆえに気詰まりになって、もっと気安い...とゆうか、自分と波長があうヒトとのもとへダンナは走ってしまうのですから。

才色兼備で、おしゃれで、ユーモアがあって、性格もサバサバしてる...というのは、女性から見たらモチロン理想で憧れなのですが、男性からすると、「こりゃあ太刀打ちできねえや」になっちゃうのでしょうか???

しかし、ねえ、、、
チャールズ皇太子にしても、このデヴォンシャー公爵にしても
自分の肩書きで、彼女たちの人間としての輝きをカバーできるはずなのに。
とゆうか、そんな輝きこそ自分の肩書きを飾るにふさわしい宝石だと思ったのでしょうけれど、、、
"太陽"を前にしてスクスク育つどころか干上がってしまったのか、
中身をともなわない自分を見透かされそうで怖くなったのか。。。

幸いワタシは、どれをとってもFar from Perfectなので、そんな心配は全然心無用なのですが、、、あせあせ
あんまりカンペキを求めすぎちゃいけないのね〜、と妙に納得した作品でした。



「マーリー 〜世界一おバカな犬が教えてくれたこと〜」

★★★☆

原題:Marley & Me
監督:デヴィッド・フランケル
出演:オーウェン・ウィルソン、ジェニファー・アニストン、アラン・アーキン

犬好きなら、まず泣きます。
そしてご多分にもれず、ワタシと一緒に観に行った母も二人でボロボロ泣き顔
見終わった後も
「あのバカさ加減、ハイジ(ウチで飼ってた犬です)思い出すねえ...」
「ワタシの教科書、ぜーんぶハイジの歯型がついてたもんねえ...」と鼻ぐずぐずでした。

とゆーか、映画館にいたほぼ全員が号泣していたような...。
ま、確かに、犬好きじゃなかったら、あんな初めから大体のストーリーがわかっているような映画、観に行きませんねー。
そして皆さん、ウチと同様、自分ちのワンコを思い出して泣いていたことでしょう。
なんと温かな空間...ぴかぴか(新しい)

話は...
新婚カップルがセールになってるラブを買ったら、
それがありえないほどのバカ犬で、ソファは食べるわ床は食べるわの超クラッシャー。
「このバカ犬〜!!!」とキレつつも、そんなマーリーのおかげで本当の家族になっていく。
やがて子どもたちが生まれ、家族が増え、マーリーは"一家のお兄ちゃん"としてバカッぷりを含めて家族から愛されるが、人間よりも年を取るのが早いマーリーは次第に衰え、そして避けられない別れが...

と書くとホントに身もフタもないほど単純なストーリーです。
が、やっぱり、こーゆー"犬と人間のつながり"のお話はクラシックなのですねー。
とゆうわけで、犬好きには超オススメですが、
犬が好きじゃないヒトは絶対見てはいけませーん。



「ミルク」

★★★★

原題:MILK
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:ショーン・ペン、エミール・ハーシュ、ジェームズ・フランコ、ジョシュ・ブローリン


すごーーーーーい!!!!
この映画、スバラシイです。今年のマイベストかも。
さすが、自身も同性愛者であるガス・ヴァン・サント。
今までも、何度も映画化の話があっては、立ち消えになっていたそうですが、
撮るべき監督が撮った!という気がします。

でも、今からたった30年くらい前なのに、こんなに状況が違っていたのか...と驚きです。

アメリカは自由で民主的で...とつい思ってしまいますが、
実は大半を占めているのはガチガチ保守的なキリスト教(原理主義的な)。
それゆえに、「男女」「親子」「夫婦」「家族」といった「神様がお決めになった自然の摂理」から逸脱することをものすごーく嫌悪する一面もありますね。

まあ、そんながんじがらめも、多種多様な人々をまとめて一国にするためには必要だったのかなあ...とも思いますが、でも、ねえ、、、
神様がお決めになった自然の摂理っていったいなんなのでしょう???

普通ってなんだろう...と思いながら、この映画では
ハーヴィー・ミルク自身が、そんな「普通」とゆう価値観に一番とらわれ、苦悩する様が描かれています。
ぜんぜんカンペキなヒーローなんかではなく、ダメでずるいところもある弱さだらけの人間が全身全霊で闘った姿だからこそ、
美しく見えるし、胸を打つのですね。
3月後半から今まで、立て続けに翻訳関係のお仕事をいただいてしまったため、桜桜もすっかり散った今ごろUP...
観たい映画もたまってて、やや欲求不満気味ですぅ、、、涙

・・・・・・・・・・

「エレジー」

★★★☆

原題:Elegy 
監督:イザベル・コイシェ
出演:ペネロペ・クルス、ベン・キングズレー、パトリシア・クラークソン

切なくて、美しい...
ですが、女性としては、なかなかすぐにはすんなり共感しにくい物語でした。

ですが、この映画で素晴らしいのはなんといってもキャスティングぴかぴか(新しい)
中でも、ペネロペ・クルスの美しさ、芯の強さが
作品に説得力を与えていると思いました。
(というか、彼女の美しさなしには、成り立たないかも...たらーっ(汗)

ベン・キングズレーが演じる初老にさしかかった大学教授は
「美しい」という理由から、ペネロペ・クルス演じる教え子に恋をし、
まあ、ありていに言えば「ヤリたい」と思います。

もちろん、オンナにとって「美しい」と思ってもらい、そこに価値を見出してもらうのは嬉しいこと。
ある意味、中身を誉めてもらうよりも、直球な分、嬉しいかもしれません(ワタシだけ??)
でも、そこには常に
「じゃあ、この美しさがなくなったら、彼の愛もなくなるのか」という不安もつきまとうもの事実。
ふつうは、「年齢」によって、ゆっくりと、でも確実にその不安に直面するのですが、
このヒロインの場合は病気によって、いやおうなく
彼が愛してくれた体のパーツを失うことになってしまいます。

彼の弱さから、すでに二人は別れていたのですが、
そんな状況になって、彼女はふたたび彼のもとを訪れ、乗り越える。。。

...と書いているうちに、観たときよりも、心の深いところで何かを揺さぶられ、感じていたのだと気づきました。
具体的に「感動した」とか「泣けた」とか言うのではないけれど、
いろいろな愛の形に、思いのほか、心の中の痛いところをつかれていたような。

デニス・ホッパー演じる、主人公の友人(やっぱり若いコに目がない)とその妻や、
主人公の大学教授とパトリシア・クラークソン演じる"ガールフレンド"との関係とか...


個人的には、愛はシンプルでまっすぐなほうがいいけれど、
長く生きてきてしまうと、なかなかそうばかりはいきませんからねぇ、、、

愛は...むずかしいですねたらーっ(汗)



「チェンジリング」

★★★★

原題:Changeling
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、ジェフリー・ドノヴァン

これは、もう1年くらい前に、プレス資料の翻訳のお手伝いをさせていただき、製作の経緯を知って、「早く観たい〜〜〜!!!」と思っていた作品でした。

1928年のロサンゼルス。
シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)が仕事から帰ると息子の姿がない。
五ヵ月後、警察から「息子さんが見つかった」と戻されたのは、まったく別の子供だった。
自分の子供ではないと主張しても、「子供が帰ってきたんだから問題ないでしょう」と邪険にされ、
挙句に、精神錯乱として逮捕されて、病院に入れられてしまう...

現代から見れば「ありえない」話ですが、これは実話です。
脚本家が、偶然、市役所の捨てられそうな資料の山からこの裁判の記録を見つけて、
「ウソだろ??」と調べて、脚本にしたそうです(このエピソード自体、ウソみたいですがあせあせ)。

作品は、さすがイーストウッド。
ストーリーの素晴らしさはもちろん、衣装や音楽まで、
まったくブレやスキのない、密な作品に仕上がっています。

そしてもちろん、何より素晴らしいのはアンジーの演技。
美しく、賢く、切ない母親を、「ここまで見せてくれちゃって、いいの?」と思うくらい切なく演じています。
あの大きな瞳から涙がポロポロとこぼれると、ぐっと胸に迫ります。

また、彼女のルックスに、20年代のファッションとメイクが合いますね。
最初は、「子供を失う」という役柄なので、自分も母であるアンジーは躊躇したそうですが、
アンジー意外では、ちょっとこの役柄は考えられないかもしれません。

しかし、イーストウッド、、、
間もなく「グラントリノ」も公開されますが、あの御年にして、
これほど、力強い作品を立て続けに作れる
パワー、クリエイティヴィティはどこからくるのでしょう??




「ダウト 〜あるカトリック学校で〜」

★★★☆

原題:Doubt
監督:ジョン・パトリック・シャンリー
出演:メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムズ


ブロンクスのカトリック系の学校。
シスターである校長(メリル・ストリープ)は、ボールペンも嫌うほど、新しいモノ嫌いの保守的な人物。
一方、新しいものに柔軟で、ユーモアと皮肉たっぷりの説教をする神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)は生徒の人気者。
校長はどうしても、この神父が好きになれなかった。
ある日、若いシスター(エイミー・アダムス)が、神父が黒人の男子生徒に特別な感情を持っているのではないかと疑念を抱き......。

「メリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの"演技対決"はすごいけど、なんだか分かりにくいなーーー」などと思っていたら、これは、「1964年」という、この映画の時代設定がキモなのですね。

1964年とは、新しい時代に向かいながらもケネディ大統領が暗殺されて、新旧の対立が激しくなった、アメリカの転換点の年(だそうです)。
そして、この作品はもともと、監督でもあるシャンリーが書いた舞台劇。

つまり、これは別にカトリック教会系の学校の権力争いを描きたいわけではなくて、当時の社会の縮図として、寓話的に描いているのですね〜。

と、考えると、メリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの
「うまいのはよーーく分かってますが、ちょっとやりすぎでは??」というような演技も、
かなりベタな演出(争いの前に嵐になる、とか)も、納得です。

厳格に"真実"(と自分が思うもの)を暴こうとし"疑い"を一滴落として人心を操る校長は、保守の政治勢力やメディア(?)。
一方の革新的な神父が、かけられる"疑い"が同性愛であり、しかも相手が黒人の少年である、というのも象徴的です。
そして、"疑い"に翻弄される若いシスターは、ごく普通の"善良"な市民。
そんな中で、ヴィオラ・デイヴィス演じる少年の母の訴えだけが、"疑い"も"あるべき真実"も超えてリアリティがあります。

真実であるとか、何が正しいとか、そんなことの価値って、、、と
思わず溜息を漏らしてしまう作品でした。



「オーストラリア」

★★★☆


原題:Australia
監督:バズ・ラーマン
出演:ニコール・キッドマン、ヒュ--・ジャックマン

「オーストラリア版"風と共に去りぬ"」と言われていますが、
そういったカンペキにメロドラマチックなものを冒頭から期待して観ると「あれれ??」と思うかもしれません。

だんだんとドラマチックになっていくのですが、
前半のツカミは、ブラックユーモアにあふれたトゥーマッチ感たっぷり。

そんなシーンの数々も、ゲイテイストならではの
美意識とサービス精神のあらわれだと思うのですが、
ド直球・ドベタなラブストーリーが好きな人は、「悪趣味」と取ってしまうかもしれません。
(ワタシは大好き〜〜ハート達(複数ハート)

ただ、そんなワタシでもちょっと笑ってしまったのは、
ヒュー・ジャックマンの水浴びシーン。
まったくストーリーに関係ナシなのに、なぜかスローモーションで、舐めるように撮影しています。
ほとんど、水戸黄門の由美かおるの入浴シーンばりの、ただのサービスカットたらーっ(汗)
「このシーンが撮りたくて、この作品つくったんじゃないの???」
と突っ込みをいれたくなるほど、バス・ラーマンの妄想大全開です......あせあせ

また、アボリジニの少年とのつながりの中で、アボリジニ独特の文化も描かれていますがちょっと呪術っぽいので、"そーゆー文化なんだ"として受け入れる気持ちがないと、かなりアヤシク見えてしまうかもしれません。
(実際、前の席にいたカップルは"失笑"して途中で帰っていました...)

でも、バズ・ラーマンは、「オーストラリア」と言う以上、
アボリジニの文化もすべて含めて描きたいと思ったのではないでしょうか。

ちょっといろいろ盛り込みすぎかなーという気もしますが、
バズ・ラーマン、そしてそんな監督の気持ちに共感したヒュー・ジャックマン、ニコール・キッドマンの
心意気が伝わる作品でした。

とはいえ、やっぱり「ヒュー・ジャックマンのプロモビデオ疑惑」もぬぐいきれませんが...(苦笑)
(バズ・ラーマン、好きなんだろうなあ...)


「ワルキューレ」

★★☆

原題:Valkyrie
監督:ブライアン・シンガー
出演:トム・クルーズ、ケネス・ブラナー、ビル・ナイ、テレンス・スタンプ


すみません...
ワタシ、やっぱりトム・クルーズが苦手かも(特にシリアスな演技のとき)...。
しかも、軍モノもアタマにすんなり入ってこないのですよーーー。
コレも、プレス資料の翻訳手伝ったから、楽しみだったんですけどねー...

この作品、ナチスの話なので、ホントは当然ドイツ語なのですが、基本的には英語で撮られています。
が、最初の少しだけ、トムがドイツ語を話し、なんとなーくいつのまにか英語に移行していきます。
日本人なので、あまり気にせず観られたのですが、
ドイツの人から観たら、どんな感じなんでしょうねえ、、、

なんてコトが気になってしまいました。



「イエスマン〜"YES"は人生のパスワード〜」

★★★★

原題:Yes Man
監督:ペイトン・リード
出演:ジム・キャリー、ズーイー・デシャネル、ジョン・マイケル・ヒギンズ、テレンス・スタンプ


コレ、「ワルキューレ」と同じ日に観たのですが、はからずも"テレンス・スタンプ祭り"になってしまいました。
こちらで彼が演じているのは、「すべてに"YES"と言おう!」と説く、アヤシイ自己啓発セミナーのトップ。
すっごいイイ味だしてます〜〜ぴかぴか(新しい)

しかし、この監督。
かなりロック好きではなのでしょうねえ、、、

前に監督した「チアーズ!」の主人公は、ロスの高校に転向してきたロック&パンク(それも60年代70年代の)好きの男の子。
そんなバンドTシャツばっかり着てたら、"陰"という言葉を知らないロスの同級生からは、「暗い」「オタク」と変人扱いされる始末。
なのに、なぜか恋してしまう女の子はチアリーダー、という設定。

そして今回の主人公は、ごくごく堅い銀行員の主人公(ジム・キャリー)。
なのに、60年代英国テイストたっぷりのファッション(赤いパイピングのコートがカワイイ!!)に身を包み、
スクーターに乗り、バンドをやってる女の子に恋してしまいます。

この2本って...もしかして監督自身のことをちょっと投影してる??
高校の頃は見るからにロック少年だったのに、好きになる女の子はチアリーダーみたいな"正統派"で、
見た目は"フツーのおじさん"(失礼!)になった今は、ロックっぽい女の子に惹かれるのかしら...などと
勝手に妄想したり...あせあせ

なんかこの監督の、ロックテイスト×"ふつう"(というか、やや保守??)っぽさのブレンド具合、かなり好みかもしれません。

正直に言ってしまえば、ストーリー自体はどちらもすっごい独創的とか、キレがあるというわけではないのですが、
テイストが好みで、罪のないストーリーで、安心して笑える...とくれば、なーんにも考えずに楽しみたいときには最高!
疲れたココロにはぴったりの良いお薬でしたハート
そして、ズーイー・デシャネルみたいに髪を伸ばしたくなりました
(なのに切ってしまって激しく後悔中...泣き顔

バタバタとしていたワリに、2月は映画をよく観ていました。
ゆえにUPが遅くなったり...


・・・・・・・・・・

「007/慰めの報酬」

★★★★

原題:Quantum of Solace  
監督:マーク・フォスター
出演:ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アマルリック、ジュディ・デンチ

アメリカの著名な映画評論家ロジャー・エバートがかなり酷評していたのでやや不安に思っていたのですが、杞憂でした。
ドラマ性も高くとても面白かったですうまい!
さすが、監督マーク・フォスター(『チョコレート』『ネバーランド』)×脚本ポール・ハギス(『クラッシュ』)!!

今回は、前作の"続編"ということでかなり異色な作品です。
007になりきる手前で任務と復讐の狭間で葛藤するボンドと、
敵か味方かわからない(けれど実は暗い過去の傷がある)"ボンドガール"のカミーユの傷を舐めあうような関係もドラマチック揺れるハート
しかも、このカミーユとはキスだけの関係というのも、ボンドとしては新鮮ですぴかぴか(新しい)

ストーリー性の高さを目指しつつ、"娯楽作品"ということをわきまえて106分という短さ(シリーズ史上最短らしい)に抑えた手腕もさすが。
展開が早いので、気分よく観られました(早いせいで分からない、、、という人もいるようですが)

ただ、アクションシーンは手際が良すぎて、
「この部分はきっとポール・ハギスじゃなくて、アクション専門の脚本家が分業して書いたんだろうなーたらーっ(汗)
(ハギスのほかに2名のライターの名前がクレジットされてました)」とやや興ざめに思ってしまうのは
"娯楽作品"としてのカンペキさを求めすぎたがゆえの欠点かも...。

しかーーーし!
そんな欠点など吹き飛ばしてくれるのはダニエル・クレイグのボンドのカッコよさ!
「スーツがなんてセクシーなの〜〜目がハートハート達(複数ハート)」とひたすら感動していたら、
ボンドのスーツはすべてトム・フォードでした。
うーーーーん、納得。


「マンマ・ミーア!」

★★★★

原題:MAMMA MIA!
監督:フィリダ・ロイド
出演:メリル・ストリープ、アマンダ・セイフライド、ステラン・スカルスガルド、コリン・ファース、ピアース・ブロスナン

楽し〜〜〜〜いるんるん
思わず映画を観ながら、一緒に歌ってしまいそうなほどの楽しさです。

今回の映画化にあたっては、監督をはじめ舞台版のチームがそのまま登用されたとか。
そのため「映画的」な凝った演出は少なく、よく言えばストレート、悪く言えば大味なのですが、その大味な素朴さこそが、この作品の魅力。

ABBAのハッピーな(ノーテンキなほど...あせあせ)の曲、エーゲ海の青い海、芸達者な役者陣、
色鮮やかなコットンのドレス...
こんな最上の素材がそろったら、お料理なんて"焼くだけ"でいい...
というか、シンプルに焼くだけが一番美味しいでしょう!!というような作品です。

60歳近い年齢にもかかわらず、ものすごいハッピーオーラで踊りまくっていたメリル・ストリープが素晴らしいのは言わずもがなですが、
ワタシのお気に入りは、ドナ(メリル・ストリープ)の元カレ、パパ候補のオヤジ3人組。
ステラン・スカルスガルド、コリン・ファース、ピアース・ブロスナン、3人とも最高です!!!

なかでもワタシがだぁぁぁ〜い好きなのは、コリン・ファース!

かつてアイドル的人気があった頃はなんとも思わなかったのですが、
ここ最近の、「マジメで不器用なのにすっとぼけ」な英国紳士キャラはぐぐぐっときます。

今回も、まさにそんな役どころですが、
エンドロールで、あのドハデ衣装で踊る腹のタプタプ加減といったら・・・

個人的にはそーゆーゆるい感じキライではないのですが、
歳月を感じて、ちょっぴり悲しいキモチにもなりました、、、たらーっ(汗)


「おくりびと」

★★★★

監督:滝田 洋二郎
出演:本木雅弘、広末涼子、山﨑努、余貴美子
脚本:小山薫堂

アカデミー賞受賞ということで、もう、言わずもがなですね。
とてもよかったです。ファンデが筋になるくらい泣きました。

「小山薫堂さん、やっぱりうまいなー」とうなってしまったのは、
「食べる」シーンの使い方です。

まず印象的だったのは、広末涼子さん演じる妻が、お隣りさんが釣ってきたタコをもらったものの
「生きてるから可哀そうで食べられない」といって、夫婦で川に逃がしに行くシーン。
タコですから、川なんかにいれたら当然死んでしまいます。

ちゃんと美味しく食べてあげることと、
可哀そうだからと川で死なせてしまうのと、どちらが残酷なのか......。

そして、その妻が今度はすでに処分済みの鶏を頭ごと食卓に並べます。
それを見た(すでに納棺師の仕事についていた)夫は、キモチ悪くなってしまう...。

そして納棺会社の人たちの見事な食べっぷり、
山﨑努さん演じる社長の芸術家的なまでの美食家ぶりと、
印象的な食べるシーンが随所に効果的に入ります。

食べるというのは、結局、何かの「死体」を食する行為。
ちゃんと美味しくいただくことこそ、死んだものへの感謝の気持ちであり、成仏させてあげることなのですね。

人間でも動物でも、「死」が日常から切り離されてしまった今、
生々しい死を過剰に忌み嫌う反面、
ある点でとても鈍感になってしまっているのだなあ、と。

死があって生がある。生があって死がある。
その当たり前のことを、畏怖の念を持ちつつ大切にしたいと思わせてくれる作品でした。




「チェ 39歳 別れの手紙」

★★★☆

原題:Che: Part Two/Guerrilla
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ、ロドリゴ・サントロ

前作「チェ 28歳の旅立ち」に続く、チェ・ゲバラの生涯を描いた後編。
こちらでは、キューバ革命後、ボリビアの革命を指導し、死にいたるまでを前作同様の一人称的視点を多様して生々しく描いています。

そして、こちらは...
キツい言い方をしてしまえば、自ら負けに行っているような闘いなので、見ていて、本当に辛いです。

ゲバラは、キューバで成功したことを、ここボリビアでも同じように実践しようとするのですが、それが(時代の変化、敵の変化、微妙な国民性の違い等々から)ことごとく失敗してしまいます。

それでも、あくまで「革命家」であって「革命屋」ではない彼は、
単に力ずくで勝つことよりも、国民一人一人が意識に目覚め、本人の自由意志で闘いに参加することだけを望みます。

どんな人も平等...生きるのも、死ぬのも。
という共産主義思想の理想を、自分にまで当てはめてカンペキに実践できるほど強い人間というのは
なかなかいないでしょう(だから共産主義は失敗したのでしょう...)。

でもゲバラは、この思想を自分にも(たぶんごく当たり前として)実践していました。
前作の中でも一兵士に向かって
「君もわたしも、死んでしまえば同じだ」
というようなことを言っています。

もちろん、誰が死んだって地球はいつもと同じように回っているわけで、そういう意味では誰が死んでも同じなのですが、
それでも映画を観ながら、ゲバラに対しては
「あなたは特別な人なんだから、もっと自分を"特別扱い"して!」と
思わずにはいられませんでした。

でも、そういった行動を通した"死"によって
彼の革命の思想は永遠になったのですから、やはり彼の行動は正しかったのでしょう。

とても辛いことですが...。



「ディファイアンス」

★★☆

原題:Defiance
監督:エドワード・ズウィック
出演:ダニエル・クレイグ、リーブ・シュレイバー、ジェイミー・ベル


実はコレ、昨年末に原作本の翻訳のお手伝いを少しさせていただきました。
かなりタイトなスケジュールだったので、ワタシ自身がナリボカの森(主人公がゲリラ戦を繰り広げる極寒の森です)で
消耗戦を繰り広げているのかというほどヘロヘロになりつつも、
「ああ...ダニエル・クレイグの青い瞳が極寒の森で冷たく光るのね〜」と
妄想を膨らませて自分を鼓舞しつつ、なんとかやり遂げたという経緯がたらーっ(汗)
(いや、面白いお仕事だったのですが...)

それでざーっと本全体に目を通していたので、「映画でどう描かれるのだろう??}と興味津々だった点がありました。
それは、ダニエル・クレイグ扮するトゥビアの女性関係。
案の定、映画ではあっさり美化されていて、やっぱりというか、がっかりというか。。。たらーっ(汗)

映画では、トゥビア・ビエルスキは妻を戦争で失い、
失意の中で孤独にナチに対抗するユダヤ人パルチザンを率いている中で、彼のグループに入ってきた
美しくも心優しいリルカと恋に落ちて結ばれる...ということになっています。

ところが原作では...たらーっ(汗)
まずトゥビアの最初の結婚は、ほぼ財産目当てと名言されています。
最初の妻は美人ではなかったけれども、裕福で教養もあり、性格も穏やかだったので、富裕層へのステップとして結婚したと。
ところが、あるとき訪問先で、上流らしく洗練された美人のリルカと出会うと妻に子どもができないことを理由に、あっさり離婚。
しかも...このリルカとの"恋"。
実は、リルカは最初からトゥビアに目をつけていて、戦略を練ってオトした、というのが実情のようですふらふら

さらにリルカについては、映画ではとても健気な女性に描かれていますが、
本の中では、誰へのインタビューでも、
「自己中心的で本当にイヤな女だった」
「トゥビアのことは大好きだったけど、あの女はどうしても好きになれなかった」とボロクソげっそり

この作品、
「本作は真実である」(「真実に基づいている」ではなく)と言い切ってるんだから、この辺もちゃんと真実を描こーよ!!!とつい突っ込みを入れたくなったワケです。

原作を読んでいなくて、こんなうがった見方をしなければ、もっと感動できると思いますよー。



「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

★★★★

原題:The Curious Case of Benjamin Button
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントン


この作品、長ーーーーーーいのですが、長さを感じさせないくらい面白かったですぴかぴか(新しい)

ロジャー・エバートも翻訳の師匠・O山先生もかなりキビシイご意見だったけれど、私は単純にストーリーの発想のユニークさに惹かれました。

どんどん若くなっていくって...他人は「羨ましい」と思うけれど、ものすごい悲劇なのですね。

一緒に年をとっていくこと、皺もシミも含めて同じ時間を重ねていくことがどれだけすばらしいことか...

だから、ベンジャミンが若く美しくなるほど、孤独になっていく姿が見ていて切なくなりましたたらーっ(汗)

でもこの「どんどん若くなっていく」という感覚、肉体ではなく精神の面で言えばわかるような気がします。

ワタシも、コドモの頃の方が老成していたようなたらーっ(汗)
それがどんどん年を取るに連れて、「ま、いいか〜」となり
好奇心も旺盛でフットワークも軽くなっていくような気がしています。
もっともこれは、「残り時間が短くなるから、自分に正直にさっさとやらねば」とゆうことでもあるのですけどねあせあせ

精神と肉体のアンバランスさ...このテーマにはとても興味があります。

これを原作者のフィッツジェラルドが短編の中でどう描いているのか、
ぜひ原作本も読んでみたいと思います(Amazonで今品切れ中...みんな思うことは同じなのですね)



「少年メリケンサック」

★★★★

監督:工藤官九郎
出演:宮崎あおい、佐藤浩一、田口トモロヲ、木村祐一

これは...
もうサイコーに楽しかったです〜〜exclamation ×2
この作品にはグダグダ言うだけ野暮というもの。
すっきりキッパリぱっきり、スキかキライ(=わからない)のどちらかにわかれるだけでしょう。
とーぜん、ワタシは前者ですわーい(嬉しい顔)

だめだめオヤジバンド、もうサイコーハート達(複数ハート)
「ホントに大人???」と突っ込みたくなるほどの大人気なさの嵐。
ステキすぎてクラクラしてきます。
皆さん揺れるハートですが、中でもワタシのツボは田口トモロヲさん目がハート

宮崎あおいちゃんのコメディエンヌっぷりもスバラシイです。

そして...田辺誠一さん演じる売れっ子シンガーの
Telya(どーみてもGa○ktのパロディ)...
カレの曲「アンドロメダおまえ」がしばらく頭にこびりついて離れませんでしたあせあせ(飛び散る汗)
好き嫌いにかかわらず、こーゆーのって中毒性みたいなモノは
ありますね、、、

音楽(ロック、パンク)好きなら、めちゃくちゃ楽しめることうけあいですっっっ手(グー)
DVD買ってしまいそう〜〜あっかんべー
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