2009年5月アーカイブ

イベントやらなにやらで慌しくすっかりUPが遅れてしまい、
今頃4月後半たらーっ(汗)
意味ないじゃーーーん、な感じですが、備忘録なのでお許しを、、、あせあせ


・・・・・・・・・・



「バーン・アフター・リーディング」

★★★★

原題:Burn After Reading
監督:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジョン・マルコヴィッチ、フランシス・マクドーマンド、
   ティルダ・スウィントン


大好きなコーエン兄弟の新作。
"おバカ三部作"(しかもその全部にジョージ・クルーニーが出てる!)のラスト、、、とのことですが、
いや〜、オトナのコメディですねぇ。

はっきり言って、登場人物全員がダメ人間。
なのに自分では、ものすごーく賢いつもりで策を練ったり、
状況を一番よく把握しているつもりになって
コソコソ裏で画策するみみっちさといったら、、、

でも、「ったくしょーがねえなあ」と笑っちゃうような、
オトナの余裕というか、達観というか、悲哀がたっぷりで、
なんともビターな大人の笑いです。

そして、別の意味で"オトナ"の笑いにしているのは、
ジョージ・クルーニー演じるハリーのエロキャラっぷりでしょう。
彼が懸命に発明しているものといったら......
もうバカ(エロ??)すぎ〜〜〜あせあせ(飛び散る汗)
(ホントにNYのそのテの博物館にあるらしいですあせあせ

本当は妻を愛しているのに、出会い系サイトでお気楽な不倫を
繰り返していたら相手が本気モードに入ってしまい、
おまけに信じていた妻もなんと...と
まさに八方ふさがりになるハリー。
もう身から出たサビ以外のナニモノでもありませんが、
男のヒトって、みんなこうなのでしょうか??
(まあそうですよねえ、きっと、、、溜息)

そして、そのハリーと好対照なのがブラピ演じるチャド。
フィットネスクラブに勤めるチャドは典型的な筋肉バカ&童貞。
頭まで筋肉でできてるタイプですねー。
人間、カッコよさというのは顔の造作だけではないのだなーと
改めて実感しました(苦笑)

そんな筋肉バカが手玉に取ろうとするのが、
アル中の元CIAのオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)。
このアル中のダメ夫に見切りをつけようとしているのが、
女医のケイティ(ティルダ・スウィントン)で
ケイティの不倫相手がハリーで、、、
ともう「世間は狭い」の典型です。

そして、こんなダメな大人たちが目の色変えて
大騒ぎするモトになったものはといえば・・・
「こんなモノのために...」と情けなすぎて脱力です。

監督、役者の芸達者ぶりを堪能できる、
ヒトクセもフタクセもあるコメディでした☆



「レッドクリフ Part II --未来への最終決戦--」

★★☆


原題:RED CLIFF: PART II/赤壁
監督:ジョン・ウー
出演:トニー・レオン、金城武、チャン・チェン

Iのほうはあんなに堪能したのですが...
イエ、映画が悪いのではなく、
ワタシが体もココロも疲れきった状態で観に行ったのが悪かったのです。
ココロがカラカラになっていると、
ぜんぜん内容が入ってこないのですねー。
おまけに風邪薬でぼーっとしてたし、、、
ただそんな状況でも、周瑜と小喬の愛には心打たれました。

DVDになったらもう一度見直そうかなあ、、、たらーっ(汗)


「グラン・トリノ」

★★★★

原題:Gran Torino
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アニー・ハー

監督、主演のクリント・イーストウッド、あのお年でどうしたあれほど力のある作品を作れるのでしょう。。。
まるで、昔の不器用で無骨ででも筋の通った侍のような
主人公、作品です。

書きたい思いはたくさんありますが、
上記同様の理由であまり書く気持ちになれないのでこれだけ。

妻に先立たれ、子ども達から頑固者と疎んじられ、
昔からすんでいた地域は自分たち「白人」がマイノリティ化し、
かつて勤めていたフォードは凋落し、息子たちの乗る車はトヨタ。
そんな中で心を通わすことになったアジア人の姉弟のためにくだす、
あの決断...。

"滅びゆくもの"の美学が凝縮されたような、硬質な作品でした。




「いとしい人」


原題:Then She Found Me
監督:ヘレン・ハント
出演:ヘレン・ハント、コリン・ファース、マシュー・ブローデリック、ベッド・ミドラー


これ、ある年代のヒトにとってはすごい映画ですねー☆
だって「フェリスはある朝突然に」と
「アナカン」が一緒に出てるんですから!
しかも、フェリスが元夫でアナカンが今カレ。
うーん、妙に感動、、、、

そして、育ての母が亡くなった直後の主人公(ヘレン・ハント)の前に
突然あらわれる実母がベッド・ミドラー。
彼女はトークショーの人気司会者で、
子どもを捨てざるをえなかった自分の"悲しい過去"を
番組で涙ながらに話していたり、
「あなたのお父さんはスティーブ・マックイーンなのよ」といったりの大ボラ吹き...というか
天性のエンターテイナー(まったく悪気なくウソをついているから)

まさに!のハマリ役でした。

こんなナイスなキャスティングになったのも、
主演のヘレン・ハントの初監督作品だからでしょう。
彼女の人柄のなせる業ですね、きっと。

そして、主人公のエイプリルが抱える悩みや、
つい犯してしまう過ちのリアルさも、
この世代の女性が描いているからこその痛さがありました。

基本はコメディですが、ヘレン・ハントの真面目さ、
真摯さが(良い意味で)反映された作品。
かなり、身につまされましたたらーっ(汗)

ゴールデンウィークで遊びほうけていたら、いつの間にかこんな日にちに...げっそり
まあおヒマな方とお好きな方はご覧くださいませ〜ハート達(複数ハート)
(あんまり長くなってしまったので2回にわけます、、、)

・・・・・・・・・・

「チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室」

★★★☆

原題:Charlie Bartlett 
監督: ジョン・ポール
出演:アントン・イェルチン、ホープ・デイヴィス、カット・デニングス、ロバート・ダウニー・Jr

軽〜いキモチで観に行ったのですが、いやー、面白かったですぴかぴか(新しい)

有名私立高校に通うお坊ちゃんのチャーリーは、飛びぬけて頭がいいのに、その頭の良さを使って校内で偽造免許を売りさばき、退学&転校を繰り返す日々。
とうとう受け入れてくれる私立高校もなくなり、遂にストリート感覚あふれる公立高校へ転校することに。
そこでは、ブレザー姿のチャーリーは、とーぜんまったく異色の存在。
みんなから奇異の目で見られ、不良にトイレでシメられる始末。
そんな心のキズを癒すために、ホームドクターの精神科医から処方されたクスリがモトで彼の高校生活は一変。
チャーリーは、男子トイレでクスリを売り始める。
しかも、単に売るだけではなく、一人一人の悩みを親身に聞きながら処方するので、校内の「カウンセラー」として影響力を強めていく。
そんなチャーリーの姿が面白くないのは、校長(ロバート・ダウニー・Jr)。ただでさえ、鼻持ちならないクソガキなのに、おまけに自分の娘がチャーリーと付き合っているとわかり...


この、ロバート・ダウニー・Jrのブチ切れ演技がよかったですねー。
若い頃に、自分もさんざん悪さをしてきたのだろう...と容易に察せられる崩れっぷり(しかもアル中)。自分が悪行を重ねたがゆえに、娘の身がよけい心配になるという"身から出たサビ"の父親の葛藤をよーく表現していました☆

しかしこのチャーリー、頭がよくてかなりヒネた策略家なのに、
実はとてもピュアで性格がよく、醒めているかと思えば、「人気者になりたい」と自意識が強く、
大胆不敵な行動も、実は、心にポッカリ開いた穴を埋めるため...
と、まさにTeenage Depression じゃあありませんかー。

かなりヒネリの効いた作品なのに、
アメリカでスマッシュヒットになった、とゆうのも納得☆
さすが、監督は「40歳の童貞男」チームだったジョン・ポール。
ヴィレッジ・ヴァンガード的サブカル加減をよーくわかっていらっしゃるあせあせ
でもきっとこのヒト、「フェリスはある朝突然に」とか「ブレックファストクラブ」あたりの青春映画、好きだったんだろうなーとも思ったりウッシッシ


ひさびさに、シネパトスに行けたのも嬉しかったです〜目がハート



「フロスト×ニクソン」

★★★★

原題:Frost/Nixon
監督:ロン・ハワード
出演:フランク・ランジェラ、マイケル・シーン、ケヴィン・ベーコン、オリヴァー・プラット、サム・ロックウェル

これ、めちゃくちゃ面白かったですexclamation ×2
この作品、もともとはトニー賞をとった舞台劇だそうですが
さすが"映画ならではの見せ方"を十分心得ているロン・ハワード、
映画でしたできない映像を随所に使っていたように思いました。

メインのキャストは舞台のままだそうで、
デヴィッド・フロスト役はマイケル・シーン(「クイーン」でブレア首相をソックリに演じてましたねー)、
ニクソン元大統領役はフランク・ランジェラ。
この二人、そして取り巻くブレインたちが繰り広げる頭脳戦はもう、
大人ならではの心理エンターテインメントです!!!
でも、そんな周りのには単なる闘いを超えた、人間臭い絆が生まれ、それがその後も続いたというエピソードは心に染みました。

見終わった後、こちらまで、全力で気持ちのいい闘いを終えたような、不思議な爽快感があります。

そうそう、コレを観て、あのダイアン・ソイヤーがニクソン側のブレインの一人だったと知りました。
ビックリです・・・



「ある公爵夫人の生涯」

★★★

原題:The Duchess
監督:ソウル・ディブ
出演:キーラ・ナイトレイ、レイフ・ファインズ、シャーロット・ランプリング

まあ、女の人が好きそうな映画ですねー...ってお前もオンナだろーっ衝撃と突っ込まれそうですがあせあせ
でも、
「ダイアナ妃の祖先にあたる美しくも賢い貴婦人が、同じように夫の愛に恵まれず、夫の不義のために自分も道ならぬ恋に身を焦がす」...なんてまさにド直球で女性好み。
宝塚なんかでやっちゃっても良さそうなくらいです。

キーラ・ナイトレイ演じる公爵夫人のジョージアナは、
美しいだけではなく、政治にも熱心で、しかも飛び切りお洒落なファッションリーダー。
ところが夫デヴォンシャー公爵(レイフ・ファインズ←こんなダメ男役めずらしーー!!!)は政治や革新的なこと、知的な会話を好まず、夫婦関係は冷え切った状態...たらーっ(汗)

これを見てつくづく思ったのは、男女の関係って、相性とゆうか組み合わせなのだなぁということです。
ジョージアナにしたって、ダイアナ妃にしたって誰が見たってパーフェクトなのに、それゆえに気詰まりになって、もっと気安い...とゆうか、自分と波長があうヒトとのもとへダンナは走ってしまうのですから。

才色兼備で、おしゃれで、ユーモアがあって、性格もサバサバしてる...というのは、女性から見たらモチロン理想で憧れなのですが、男性からすると、「こりゃあ太刀打ちできねえや」になっちゃうのでしょうか???

しかし、ねえ、、、
チャールズ皇太子にしても、このデヴォンシャー公爵にしても
自分の肩書きで、彼女たちの人間としての輝きをカバーできるはずなのに。
とゆうか、そんな輝きこそ自分の肩書きを飾るにふさわしい宝石だと思ったのでしょうけれど、、、
"太陽"を前にしてスクスク育つどころか干上がってしまったのか、
中身をともなわない自分を見透かされそうで怖くなったのか。。。

幸いワタシは、どれをとってもFar from Perfectなので、そんな心配は全然心無用なのですが、、、あせあせ
あんまりカンペキを求めすぎちゃいけないのね〜、と妙に納得した作品でした。



「マーリー 〜世界一おバカな犬が教えてくれたこと〜」

★★★☆

原題:Marley & Me
監督:デヴィッド・フランケル
出演:オーウェン・ウィルソン、ジェニファー・アニストン、アラン・アーキン

犬好きなら、まず泣きます。
そしてご多分にもれず、ワタシと一緒に観に行った母も二人でボロボロ泣き顔
見終わった後も
「あのバカさ加減、ハイジ(ウチで飼ってた犬です)思い出すねえ...」
「ワタシの教科書、ぜーんぶハイジの歯型がついてたもんねえ...」と鼻ぐずぐずでした。

とゆーか、映画館にいたほぼ全員が号泣していたような...。
ま、確かに、犬好きじゃなかったら、あんな初めから大体のストーリーがわかっているような映画、観に行きませんねー。
そして皆さん、ウチと同様、自分ちのワンコを思い出して泣いていたことでしょう。
なんと温かな空間...ぴかぴか(新しい)

話は...
新婚カップルがセールになってるラブを買ったら、
それがありえないほどのバカ犬で、ソファは食べるわ床は食べるわの超クラッシャー。
「このバカ犬〜!!!」とキレつつも、そんなマーリーのおかげで本当の家族になっていく。
やがて子どもたちが生まれ、家族が増え、マーリーは"一家のお兄ちゃん"としてバカッぷりを含めて家族から愛されるが、人間よりも年を取るのが早いマーリーは次第に衰え、そして避けられない別れが...

と書くとホントに身もフタもないほど単純なストーリーです。
が、やっぱり、こーゆー"犬と人間のつながり"のお話はクラシックなのですねー。
とゆうわけで、犬好きには超オススメですが、
犬が好きじゃないヒトは絶対見てはいけませーん。



「ミルク」

★★★★

原題:MILK
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:ショーン・ペン、エミール・ハーシュ、ジェームズ・フランコ、ジョシュ・ブローリン


すごーーーーーい!!!!
この映画、スバラシイです。今年のマイベストかも。
さすが、自身も同性愛者であるガス・ヴァン・サント。
今までも、何度も映画化の話があっては、立ち消えになっていたそうですが、
撮るべき監督が撮った!という気がします。

でも、今からたった30年くらい前なのに、こんなに状況が違っていたのか...と驚きです。

アメリカは自由で民主的で...とつい思ってしまいますが、
実は大半を占めているのはガチガチ保守的なキリスト教(原理主義的な)。
それゆえに、「男女」「親子」「夫婦」「家族」といった「神様がお決めになった自然の摂理」から逸脱することをものすごーく嫌悪する一面もありますね。

まあ、そんながんじがらめも、多種多様な人々をまとめて一国にするためには必要だったのかなあ...とも思いますが、でも、ねえ、、、
神様がお決めになった自然の摂理っていったいなんなのでしょう???

普通ってなんだろう...と思いながら、この映画では
ハーヴィー・ミルク自身が、そんな「普通」とゆう価値観に一番とらわれ、苦悩する様が描かれています。
ぜんぜんカンペキなヒーローなんかではなく、ダメでずるいところもある弱さだらけの人間が全身全霊で闘った姿だからこそ、
美しく見えるし、胸を打つのですね。
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