お正月に狂ったように映画を観たものの、その後は諸事情が重なりあまり映画を観られず・・・
なので、1本あたりの思い入れが濃くなってしまいました(コメント長くてスミマセン。読んでくださる奇特な方、テキトーに流してください)
2月はもっとたくさん観よーっと
・・・・・・・・・・
「チェ 28歳の革命」
★★★
原題:Che: Part One/The Argentine
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ
"チェ・ゲバラの姿をドラマチックに描く伝記映画(の第一話)"ということになっていますが、
忘れてはいけません。これはソダ--バーグの映画です。
つまり...「一筋縄ではいかない」ということです
ストーリーは、NHK大河ドラマのようにすんなり時系列で展開するワケではなく、むしろ、すでに革命を終えて"英雄"となったゲバラが思い出すような形で、彼の心の流れというか、意識の流れ的な展開で描かれます。
ゆえに、ゲバラの受ける痛みや苦しみが、ときにいっそうリアルで生々しいのですが、少ーしぼんやりしていると、
「え? 今、話がドコに飛んでるの??
」と分からなくなってしまいます。
それに、邦題からすると、ゲバラが革命に参加するまでの経緯がつぶさに描かれるような印象を受けますが、
その辺は、本作を見る前に『モーターサイクル・ダイヤリーズ』で予習しておかないとダメなような気が...。
「28歳の革命」より日本の副題よりも「アルゼンチン編」というアメリカ版の副題のほうがわかりやすいような気がするなぁ。。。
ソダ--バーグは
「実物(ゲバラ)のほうが、演じた俳優(ベニチオ・デル・トロ)よりもハンサムな伝記映画はこれが初めてではないか」
と語っていたそうですが、まあ、確かに......
デル・トロ好きのワタシでさえ、「かっこいい〜
」と見つつも、
「やっぱりちょっと28歳には老けすぎかなあ
」と
フクザツな気持ちになったり。
・・・と、かなりネガティブコメントになってしまいましたが、
"革命の闘士"として知られている今回の前半よりも、
自ら追い詰めにいったとしか思えないようなボリビアでのゲバラについて描いている後半のほうが楽しみだったりします。
しっかり睡眠を取って観に行こうっと。
「ブロークン・イングリッシュ」
★★★☆
原題:Broken English
監督:ゾーイ・カサヴェテス
出演:パーカー・ポージー、メルヴィル・プポー、ジーナ・ローランズ
この映画、おそらく男性と"地に足をつけた生き方"をしている女性から見たら、ただの「あまちゃん映画」でしょう。
ハイ、そうです。思いっきりあまちゃん映画です。
でも、、、
心もお肌もカラカラに乾ききってしまいそうな30オーバー女子
(「女子」ってトコがポイント
)には
ときには激あまスウィ--ツ
が必要なのですよーーー
そして、がっつりその一人であるワタクシも、そのアマアマな世界を堪能し「女子力」をしっかりチャージして参りました
NYのデザイナーズホテルでVIP担当として働いている30代独身のノラ。
美人だし、センスもいいし、性格もいいのに、なぜか男運はナシ。
宿泊客の俳優に口説かれ、「今度こそは」と思ったのも束の間、
彼はテレビで人気女優との熱愛を語り、あえなく失恋。
すっかり落ち込んだノラは、夏のバケーションにも行かずNYに残り、
普段なら行かないような同僚宅のホームパーティに足を運ぶ。
しかし気が乗らず早々に帰ろうとしたところで、フランス人のジュリアンに引き止められる。
ジュリアンは映画の仕事でNYに来ているという。
いつかは自国に帰ってしまう彼に、
果たしてどこまで心を許して良いのか、
どうやって素直な気持ちを表したらいいのか、悩むノラ。
そして、彼女の出した結論は...。
確かに、途中には後ろから思いっきり蹴りを入れたくなるほど
こっ恥ずかしいシーンもありましたが(動物園のデートのシーンとか...)、
まぁ、大体はNYというロケーションにごまかされていることもあり、ワタシ的にはOKでした。
特に、30もとうに過ぎて恋愛もいくつも経験しているはずなのに、
逆にそれだからこそ、
「○○したら××かも、でも△△したら□□かも...」と
ガンジがらめになって身動き取れなくなっちゃような不器用さは、
かなり身につまされました......
それに、ノラの母親(監督ゾーイ・カサヴェテスの実母ジーナ・ローランズ!)が言う
「あなたたちの世代は大変ね。選択肢がありすぎて、どれを選べば良いのかわからなくなってしまうのね」という言葉も。
ノラが、ジュリアンを追ってフランスに行き、バーでお酒を奢ってくれる男性がはからずも
「夢を見られる人と見られない人がいる。君は、見て追える人なんだね」というようなことを言います。
そう、これはあくまで「夢を見られる人」の映画なので、
地に足をつくことだけを良しとする価値観で観てはイケナイ映画なのです。
そして、万一そーゆー価値観の人がみちゃったとしても、
目くじらたてたり、まして説教なんてしてはいけません。
意外と、「そんな夢物語を...」なことだって、現実になることがあるんですからねー......
と思いませんか?
でも、、、
大甘シーン以外に難癖つけるとしたら、
ジュリアンがワタシの好みではなかったコトですかねえ、、、、(←個人的には致命的
)
「レボリューショナリーロード/燃え尽きるまで」
★★★★☆
原題:Revolutionary Road
監督:サム・メンデス
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、キャシー・ベイツ
これは...ホントに言葉を失うぐらい、すごい、というか凄まじいです。
レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの「タイタニック」カップルの再競演で話題になっていますが、甘い気持ちで観に行くと、思いっきり突き落とされるでしょう。
どれほど輝かしいばかりの"特別な"カップルであっても
日常の生活(そして"普通"の幸せ)を続ける中で、その輝きを保っていくことがどれほど難しいことであるか、残酷なまでにまざまざと見せつけられ、考えさせられます。
女優を目指すエイプリル(ウィンスレット)と自由に夢を語る青年フレッド(ディカプリオ)は
パーティで出会い、ひと目で恋に落ち、結婚する。
美しく才能に溢れ、誰からも「特別なカップル」として認められる二人。
エイプリルの妊娠をきっかけに、フレッドは父の勤めていた会社に就職し、
郊外の美しい「レボリューショナリーロード」の家へ引っ越す。
この郊外の道が、地獄へ続く道となってしまう...
郊外の幸福の実態は、フレッドは満員員電車で通勤しつまらない仕事をこなし、エイプリルは女優の夢と断たれ家事と子育てにいそしむ日々。
そんな"普通の生活"に、「こんなはずじゃなかった」と二人は次第に苛立ちを感じ始めてしまう。
"絶望的な空虚さ"から逃れるため、エイプリルはパリ行きを提案する。私が通訳として働くから、あなたは自分の夢を追えばいい、と。
そんな提案に、フレッドは戸惑いながらも、かつての夢を思い出して承諾する。
再び活気と愛と"輝き"を取り戻す二人。
ところが、失うものがなくなった大胆さから提案したフレッドの企画が高く評価され思いがけない昇進話が飛び込む。
雲をつかむような夢か、約束された昇進か、フレッドは人生の選択に迷う。
そのとき、エイプリルにも人生を左右する"あること"がふりかかってしまう、、、
・・・とこんな風にざっくりストーリーを書いても、この映画の素晴らしさはまったく伝えられないような気がします。
ストーリー自体は基本的にホームドラマ(もちろん、ストーリーの骨子がしっかりしていることが大前提ですが)。
それをヒリヒリするような凄みのある物語にしているのは、ひっそり塵のように降り積もる些細な出来事やディテイルの積み重ねなのですから。
それにしても、圧倒的な演技力を見せつけたレオとケイト・ウィンスレットは本当にすごいです。
「タイタニック」のせいで、実力がありながらもそのイメージが色濃くつきすぎてしまった二人。
今回の再競演でようやく、その呪縛から完全に解放されたように思います(レオの起用は、ケイトが夫であるサム・メンデスに強く勧めたとか...)。
それにしても、日本の映画やテレビでは、ここまで濃く、激しくリアルにぶつかりあう胸をえぐるような作品をつくるのは難しいのでしょうね...
日本ではそもそも、あそこまで本気で人とぶつかりあうのは少ないかも...とも思ったのですが、ふと、それはきっと、当時(50年代のアメリカ、コネティカット)でも同じ事だったのでは、とも思いました。
みんな、「見ないふり、聞こえないふり」をして
(ラストシーン、キャシー・ベイツ演じる大家の夫が、フレッドとエイプリルの悪口を言う妻に、うなづきながら補聴器のボリュームそっと下げていくのが象徴的)
幸せを演じていている中で
この二人だけが、何かを見つけようと真っ向からもがいていたから、
「特別」として輝いていたのではないのでしょうか。
でも、光が強ければ、できる影も濃いわけで、
そのためにあんな激しく悲劇的な結末になってしまったのかな、と。
結局どうしていくことが幸福な人生なのか...そんな価値観を根底からグラグラと揺さぶられる作品でした。
(「やっぱりフツーが一番シアワセよねー」と隣りにいたおばちゃんは
見もフタもない感想を漏らしていましたが、
迷いなく、あっさりそう言えるというのは、ある意味幸せなのでしょう。
でもそれができない人は...うーーん
)
「ラーメンガール」
★★★
原題:The Ramen Girl
監督:ロバート・アラン・アッカ--マン
出演:ブリタニ--・マーフィ、西田敏行、余貴美子、山崎努、石橋蓮司
「ブロークン・イングリッシュ」を観に行ったとき、予告編を見てぶっとびました。
まず映ったのが、ブリタニー・マーフィちゃんのおなじみのアヒル顔。
「あ〜、ブリタニーの新作ねー
どんなラブコメかしら??」と思ってみていたら
次に映ったのが、ラーメン屋ののれん。
「んんん??」と思いながら見ていたら、次にはなんと西田敏行の顔が大写しに!
「え??いきなり釣りバカ????」とワタシの頭は「?」でいっぱいになってしまいました。
なんと、ブリタニーの新作は、日本で仕事をしている彼氏を追っかけてきたのにそこで彼にフラれ、
傷心で食べた一杯のラーメンに感動して、頑固オヤジのーメン屋で修行をする
アメリカの女のコの話なのでした〜
あー、びっくりした...
で、あまりにも興味が湧いてしまって、早速、観に行った
...というワケです。
肝心のお話は...フツーに面白かったです。
舞台が日本ということで、役者さんもほとんど日本でおなじみの顔ぶればかりで
ハリウッド映画(監督がアメリカ人なのでいちおうそうゆう触れ込みです)というより
日本の映画にブリタニーが客演している、という印象。
映画として非常にクオリティが高い...とは言い難いですが、
DVDなどで気軽〜に見るには楽しいのではないでしょうか。
オヤジのシゴキに健気に頑張るブリタニーがとてもカワイイです。
小柄なのも絵的な相性としてGoodですね
ただ、個人的には、ちょっと違う思い入れが。
この作品に多いに貢献なさっているのが、「ラストサムライ」のコーディネイターとしても活躍された奈良橋陽子さん。
ワタシは大学の頃に英語劇をやっていたのですが、その頃、全大学の同様のサークルから選抜(?)したメンバーで作るプロダクションがあって、奈良橋さんはそこにも深く関わっていらっしゃいました。
その後も「英語がからんだ芝居」を、学生演劇でも舞台でも何でも、本当にマメかつ精力的に手がけられてきて、
その結果が、ようやくこうした「映画」という形にまで実を結んだのだなーと思うと、ちょっと懐かしいような感慨深いようなキモチに。
日本に住む外国人も外国に住む日本人も増えている昨今、
こーしたクロスカルチュラルものは、当然のこととしてますます増えることでしょう。
できれば、あまりにも分かりやすい「イイ話」に落とさずに、
もう少しヒネった作品もほしいところです...
なので、1本あたりの思い入れが濃くなってしまいました(コメント長くてスミマセン。読んでくださる奇特な方、テキトーに流してください)
2月はもっとたくさん観よーっと
・・・・・・・・・・
「チェ 28歳の革命」
★★★
原題:Che: Part One/The Argentine
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ
"チェ・ゲバラの姿をドラマチックに描く伝記映画(の第一話)"ということになっていますが、
忘れてはいけません。これはソダ--バーグの映画です。
つまり...「一筋縄ではいかない」ということです
ストーリーは、NHK大河ドラマのようにすんなり時系列で展開するワケではなく、むしろ、すでに革命を終えて"英雄"となったゲバラが思い出すような形で、彼の心の流れというか、意識の流れ的な展開で描かれます。
ゆえに、ゲバラの受ける痛みや苦しみが、ときにいっそうリアルで生々しいのですが、少ーしぼんやりしていると、
「え? 今、話がドコに飛んでるの??
それに、邦題からすると、ゲバラが革命に参加するまでの経緯がつぶさに描かれるような印象を受けますが、
その辺は、本作を見る前に『モーターサイクル・ダイヤリーズ』で予習しておかないとダメなような気が...。
「28歳の革命」より日本の副題よりも「アルゼンチン編」というアメリカ版の副題のほうがわかりやすいような気がするなぁ。。。
ソダ--バーグは
「実物(ゲバラ)のほうが、演じた俳優(ベニチオ・デル・トロ)よりもハンサムな伝記映画はこれが初めてではないか」
と語っていたそうですが、まあ、確かに......
デル・トロ好きのワタシでさえ、「かっこいい〜
「やっぱりちょっと28歳には老けすぎかなあ
フクザツな気持ちになったり。
・・・と、かなりネガティブコメントになってしまいましたが、
"革命の闘士"として知られている今回の前半よりも、
自ら追い詰めにいったとしか思えないようなボリビアでのゲバラについて描いている後半のほうが楽しみだったりします。
しっかり睡眠を取って観に行こうっと。
「ブロークン・イングリッシュ」
★★★☆
原題:Broken English
監督:ゾーイ・カサヴェテス
出演:パーカー・ポージー、メルヴィル・プポー、ジーナ・ローランズ
この映画、おそらく男性と"地に足をつけた生き方"をしている女性から見たら、ただの「あまちゃん映画」でしょう。
ハイ、そうです。思いっきりあまちゃん映画です。
でも、、、
心もお肌もカラカラに乾ききってしまいそうな30オーバー女子
(「女子」ってトコがポイント
ときには激あまスウィ--ツ
そして、がっつりその一人であるワタクシも、そのアマアマな世界を堪能し「女子力」をしっかりチャージして参りました
NYのデザイナーズホテルでVIP担当として働いている30代独身のノラ。
美人だし、センスもいいし、性格もいいのに、なぜか男運はナシ。
宿泊客の俳優に口説かれ、「今度こそは」と思ったのも束の間、
彼はテレビで人気女優との熱愛を語り、あえなく失恋。
すっかり落ち込んだノラは、夏のバケーションにも行かずNYに残り、
普段なら行かないような同僚宅のホームパーティに足を運ぶ。
しかし気が乗らず早々に帰ろうとしたところで、フランス人のジュリアンに引き止められる。
ジュリアンは映画の仕事でNYに来ているという。
いつかは自国に帰ってしまう彼に、
果たしてどこまで心を許して良いのか、
どうやって素直な気持ちを表したらいいのか、悩むノラ。
そして、彼女の出した結論は...。
確かに、途中には後ろから思いっきり蹴りを入れたくなるほど
こっ恥ずかしいシーンもありましたが(動物園のデートのシーンとか...)、
まぁ、大体はNYというロケーションにごまかされていることもあり、ワタシ的にはOKでした。
特に、30もとうに過ぎて恋愛もいくつも経験しているはずなのに、
逆にそれだからこそ、
「○○したら××かも、でも△△したら□□かも...」と
ガンジがらめになって身動き取れなくなっちゃような不器用さは、
かなり身につまされました......
それに、ノラの母親(監督ゾーイ・カサヴェテスの実母ジーナ・ローランズ!)が言う
「あなたたちの世代は大変ね。選択肢がありすぎて、どれを選べば良いのかわからなくなってしまうのね」という言葉も。
ノラが、ジュリアンを追ってフランスに行き、バーでお酒を奢ってくれる男性がはからずも
「夢を見られる人と見られない人がいる。君は、見て追える人なんだね」というようなことを言います。
そう、これはあくまで「夢を見られる人」の映画なので、
地に足をつくことだけを良しとする価値観で観てはイケナイ映画なのです。
そして、万一そーゆー価値観の人がみちゃったとしても、
目くじらたてたり、まして説教なんてしてはいけません。
意外と、「そんな夢物語を...」なことだって、現実になることがあるんですからねー......
と思いませんか?
でも、、、
大甘シーン以外に難癖つけるとしたら、
ジュリアンがワタシの好みではなかったコトですかねえ、、、、(←個人的には致命的
「レボリューショナリーロード/燃え尽きるまで」
★★★★☆
原題:Revolutionary Road
監督:サム・メンデス
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、キャシー・ベイツ
これは...ホントに言葉を失うぐらい、すごい、というか凄まじいです。
レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの「タイタニック」カップルの再競演で話題になっていますが、甘い気持ちで観に行くと、思いっきり突き落とされるでしょう。
どれほど輝かしいばかりの"特別な"カップルであっても
日常の生活(そして"普通"の幸せ)を続ける中で、その輝きを保っていくことがどれほど難しいことであるか、残酷なまでにまざまざと見せつけられ、考えさせられます。
女優を目指すエイプリル(ウィンスレット)と自由に夢を語る青年フレッド(ディカプリオ)は
パーティで出会い、ひと目で恋に落ち、結婚する。
美しく才能に溢れ、誰からも「特別なカップル」として認められる二人。
エイプリルの妊娠をきっかけに、フレッドは父の勤めていた会社に就職し、
郊外の美しい「レボリューショナリーロード」の家へ引っ越す。
この郊外の道が、地獄へ続く道となってしまう...
郊外の幸福の実態は、フレッドは満員員電車で通勤しつまらない仕事をこなし、エイプリルは女優の夢と断たれ家事と子育てにいそしむ日々。
そんな"普通の生活"に、「こんなはずじゃなかった」と二人は次第に苛立ちを感じ始めてしまう。
"絶望的な空虚さ"から逃れるため、エイプリルはパリ行きを提案する。私が通訳として働くから、あなたは自分の夢を追えばいい、と。
そんな提案に、フレッドは戸惑いながらも、かつての夢を思い出して承諾する。
再び活気と愛と"輝き"を取り戻す二人。
ところが、失うものがなくなった大胆さから提案したフレッドの企画が高く評価され思いがけない昇進話が飛び込む。
雲をつかむような夢か、約束された昇進か、フレッドは人生の選択に迷う。
そのとき、エイプリルにも人生を左右する"あること"がふりかかってしまう、、、
・・・とこんな風にざっくりストーリーを書いても、この映画の素晴らしさはまったく伝えられないような気がします。
ストーリー自体は基本的にホームドラマ(もちろん、ストーリーの骨子がしっかりしていることが大前提ですが)。
それをヒリヒリするような凄みのある物語にしているのは、ひっそり塵のように降り積もる些細な出来事やディテイルの積み重ねなのですから。
それにしても、圧倒的な演技力を見せつけたレオとケイト・ウィンスレットは本当にすごいです。
「タイタニック」のせいで、実力がありながらもそのイメージが色濃くつきすぎてしまった二人。
今回の再競演でようやく、その呪縛から完全に解放されたように思います(レオの起用は、ケイトが夫であるサム・メンデスに強く勧めたとか...)。
それにしても、日本の映画やテレビでは、ここまで濃く、激しくリアルにぶつかりあう胸をえぐるような作品をつくるのは難しいのでしょうね...
日本ではそもそも、あそこまで本気で人とぶつかりあうのは少ないかも...とも思ったのですが、ふと、それはきっと、当時(50年代のアメリカ、コネティカット)でも同じ事だったのでは、とも思いました。
みんな、「見ないふり、聞こえないふり」をして
(ラストシーン、キャシー・ベイツ演じる大家の夫が、フレッドとエイプリルの悪口を言う妻に、うなづきながら補聴器のボリュームそっと下げていくのが象徴的)
幸せを演じていている中で
この二人だけが、何かを見つけようと真っ向からもがいていたから、
「特別」として輝いていたのではないのでしょうか。
でも、光が強ければ、できる影も濃いわけで、
そのためにあんな激しく悲劇的な結末になってしまったのかな、と。
結局どうしていくことが幸福な人生なのか...そんな価値観を根底からグラグラと揺さぶられる作品でした。
(「やっぱりフツーが一番シアワセよねー」と隣りにいたおばちゃんは
見もフタもない感想を漏らしていましたが、
迷いなく、あっさりそう言えるというのは、ある意味幸せなのでしょう。
でもそれができない人は...うーーん
「ラーメンガール」
★★★
原題:The Ramen Girl
監督:ロバート・アラン・アッカ--マン
出演:ブリタニ--・マーフィ、西田敏行、余貴美子、山崎努、石橋蓮司
「ブロークン・イングリッシュ」を観に行ったとき、予告編を見てぶっとびました。
まず映ったのが、ブリタニー・マーフィちゃんのおなじみのアヒル顔。
「あ〜、ブリタニーの新作ねー
次に映ったのが、ラーメン屋ののれん。
「んんん??」と思いながら見ていたら、次にはなんと西田敏行の顔が大写しに!
「え??いきなり釣りバカ????」とワタシの頭は「?」でいっぱいになってしまいました。
なんと、ブリタニーの新作は、日本で仕事をしている彼氏を追っかけてきたのにそこで彼にフラれ、
傷心で食べた一杯のラーメンに感動して、頑固オヤジのーメン屋で修行をする
アメリカの女のコの話なのでした〜
あー、びっくりした...
で、あまりにも興味が湧いてしまって、早速、観に行った
肝心のお話は...フツーに面白かったです。
舞台が日本ということで、役者さんもほとんど日本でおなじみの顔ぶればかりで
ハリウッド映画(監督がアメリカ人なのでいちおうそうゆう触れ込みです)というより
日本の映画にブリタニーが客演している、という印象。
映画として非常にクオリティが高い...とは言い難いですが、
DVDなどで気軽〜に見るには楽しいのではないでしょうか。
オヤジのシゴキに健気に頑張るブリタニーがとてもカワイイです。
小柄なのも絵的な相性としてGoodですね
ただ、個人的には、ちょっと違う思い入れが。
この作品に多いに貢献なさっているのが、「ラストサムライ」のコーディネイターとしても活躍された奈良橋陽子さん。
ワタシは大学の頃に英語劇をやっていたのですが、その頃、全大学の同様のサークルから選抜(?)したメンバーで作るプロダクションがあって、奈良橋さんはそこにも深く関わっていらっしゃいました。
その後も「英語がからんだ芝居」を、学生演劇でも舞台でも何でも、本当にマメかつ精力的に手がけられてきて、
その結果が、ようやくこうした「映画」という形にまで実を結んだのだなーと思うと、ちょっと懐かしいような感慨深いようなキモチに。
日本に住む外国人も外国に住む日本人も増えている昨今、
こーしたクロスカルチュラルものは、当然のこととしてますます増えることでしょう。
できれば、あまりにも分かりやすい「イイ話」に落とさずに、
もう少しヒネった作品もほしいところです...















